講演抄録/キーワード |
講演名 |
2022-03-02 09:55
リザバーコンピューティングによる再構成処理を利用した時系列信号の異常検知の試み ○加藤准也・田中剛平・中根了昌・廣瀬 明(東大) NC2021-47 |
抄録 |
(和) |
本論文は、時系列信号を対象にした異常検知手法として、再構成リザバーコンピューティング(RRC)を提案する。RRCは、入力信号を入力と同じタイミングまたは遅れて再構成し、出力するものである。ただし再構成に成功するのは、正常な信号が入力された場合である。異常な信号が入力された場合は再構成されない。そのため再構成誤差が大きい時を異常と判定し、異常検知ができる。リザバーコンピューティング(RC)による再構成手法で、時系列データの異常検知が可能なことを、我々は初めて実験で確認した。また漏れ率というパラメータを小さくしたほうが、RRCによる異常検知で有利であることも確認した。RCで時系列信号の異常検知を行う従来手法の一つに、将来の信号を予測し、予測が外れたら異常と判定するものがある。すでに入力された信号を復元しようとする再構成は、まだ入力されていない信号を出力する予測手法とは本質的に異なる。そして提案する再構成手法のほうが、従来の予測手法と比べて、異常検知に有利であることを実験で確認した。RCの特性により、速い学習、そのため消費電力の削減が実現できる。リザバーコンピューティングは物理現象で実現可能である。物理リザバーを小型デバイス化したときは、異常検知は有望な応用先であり、そのための手法としてRRCを提案する。 |
(英) |
|
キーワード |
(和) |
異常検知 / 再構成 / リザバーコンピューティング / エコーステートネットワーク / / / / |
(英) |
/ / / / / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 121, no. 390, NC2021-47, pp. 5-10, 2022年3月. |
資料番号 |
NC2021-47 |
発行日 |
2022-02-23 (NC) |
ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
PDFダウンロード |
NC2021-47 |