お知らせ 2023年度・2024年度 学生員 会費割引キャンペーン実施中です
お知らせ 技術研究報告と和文論文誌Cの同時投稿施策(掲載料1割引き)について
お知らせ 電子情報通信学会における研究会開催について
お知らせ NEW 参加費の返金について
電子情報通信学会 研究会発表申込システム
講演論文 詳細
技報閲覧サービス
[ログイン]
技報アーカイブ
 トップに戻る 前のページに戻る   [Japanese] / [English] 

講演抄録/キーワード
講演名 2021-05-21 09:20
RGB-LED並列伝送におけるBPPMフレーム同期法
松島 丈木口朋洋羽渕裕真茨城大WBS2021-12 RCC2021-12 SAT2021-10 MICT2021-8
抄録 (和) 光無線通信は、可視光線や赤外線などを用いる通信であり、照明光やLED等を利用する強度変調/直接検波(IM/DD)方式が主に使われている。送信機では、送信する情報ビットの種類に応じて光の強弱を調整し、光を送信する。通信路では、背景光雑音やシンチレーション、減衰などの影響を受け、その光信号が受信される。受信機側では、受信した光量により、送信時の情報ビットの推定を行う。光無線通信は従来の電気通信と比較し、人体への影響が抑えられ、電子レンジ等の周辺機器からの電波の影響を被らず、影響を与えない、電波法による制限を受けない等の利点が挙げられる。
光無線通信では、代表的な変調方式として、オンオフキーイング(OOK)方式とパルス位置変調(PPM)方式がある。OOKは、'0'と'1'の情報ビットに対して、1スロット中に光のオン信号とオフ信号を生起する方式である。そのため、1[bit/slot]を達成することができるものの、しきい値検出のために背景光雑音の影響を大きく受けることや0が続くことによる同期タイミングずれの問題を有している。PPMは、M個のスロット中から1つのスロットをデータにより選択する方式であり、多値変調方式の1つである。最も伝送速度が高い場合がM=2の2値PPM(BPPM)となる。BPPM は情報ビットを2つのスロットからなるフレームとして表され、情報ビットにより何れかのスロットにパルスを生起する。このBPPMはスロット間の最大値比較を行ってデータを抽出するため、背景光雑音などの影響を低く抑えることができる。また、OOKとは異なり、必ずフレーム中にパルスが生起しているため、同期ズレが小さくなると期待できる。しかしながら、フレーム構成になっているため、新たにフレーム同期が必要不可欠である。PPMのためのフレーム同期法として、(1)フレーム同期信号をPPMフレームの外側に配置する外部同期法、(2)フレーム同期信号をPPMフレームの内側に配置する内部同期法、(3)PPMフレームのデータ信号をそのまま同期信号としても利用する内部同期法が考えられる。(1)方式では、情報伝送速度が低下することや同期信号パターンとPPMデータ信号パターンの分離が困難であることが考えられる。(2)方式では、情報伝送速度が低下することは避けられるものの、やはり同期信号パターンとPPMデータ信号パターンの分離が困難になると考えられる。(3)方式では、(1)(2)方式の問題は解決できるものの、データ信号から同期信号を取り出すため同期性能が劣化する懸念がある。また、これら3つの方式は、R,G,B LEDによる並列伝送での検討はなされていない。
本稿では、BPPMを用いた光無線通信におけるRGB-LED並列伝送のためのフレーム同期法について検討する。R,G,Bの各カラーで異なるデータ列を送信タイミングを合わせてBPPMにより伝送する。その際、フレーム同期がとれている同期状態の場合には、推定フレームの何れか1つのスロットに必ず1が生起する(つまり、確率1で生起)。同期タイミングが1スロットずれている非同期状態の場合は、1つの推定フレームに1が1つのみ生起する場合は確率1/2で生じる。この同期状態と非同期状態の確率の違いを利用する簡易同期タイミング法を提示する。さらに、性能評価として、平均同期保持時間、平均同期復帰時間を求め、同期性能を考慮したビット誤り率についても考察する。 
(英) In this paper, a frame synchronization method for parallel RGB-LED transmission is proposed in optical wireless communications using a binary pulse position modulation (BPPM). In the proposed system, the different colors of RGB-LED transmit different source data sequences by BPPM. Therefore, in synchronous case where frame is synchronized, the probability that the correlation value between the received signal and the Manchester signal becomes $pm$ 1 is 1. In the asynchronous case where the frame synchronization timing slips off 1 slot, the probability of the correlation value being $pm$ 1 is 1/2. A simple frame synchronization system, that utilizes this difference in probability between synchronous and asynchronous states, is shown. Furthermore, the average frame retention time and average frame recovery time are evaluated. Consequently, it is shown that there is a trade-off between the average frame retention time and the average frame recovery time. It is also found that there is an optimal number of counter stages in the frame synchronization system for achieving the required frame recovery time.
キーワード (和) 光無線通信 / パルス位置変調 / フレーム同期 / / / / /  
(英) Optical wireless communication / Pulse Position Modulation / Frame Synchronization / / / / /  
文献情報 信学技報, vol. 121, no. 24, WBS2021-12, pp. 62-65, 2021年5月.
資料番号 WBS2021-12 
発行日 2021-05-13 (WBS, RCC, SAT, MICT) 
ISSN Online edition: ISSN 2432-6380
著作権に
ついて
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034)
PDFダウンロード WBS2021-12 RCC2021-12 SAT2021-10 MICT2021-8

研究会情報
研究会 WBS RCC SAT MICT  
開催期間 2021-05-20 - 2021-05-21 
開催地(和) オンライン開催 (Zoom) 
開催地(英) Online (Zoom) 
テーマ(和) 符号化,変復調・信号処理技術,高信頼制御通信,ヘルスケア・医療情報及び一般 
テーマ(英) Coding, Modulation, Signal processing, Reliable Communication and Control, Healthcare and Medical Information Communication Technologies, and General 
講演論文情報の詳細
申込み研究会 WBS 
会議コード 2021-05-WBS-RCC-SAT-MICT 
本文の言語 日本語 
タイトル(和) RGB-LED並列伝送におけるBPPMフレーム同期法 
サブタイトル(和)  
タイトル(英) BPPM frame synchronization method in RGB-LED parallel transmission 
サブタイトル(英)  
キーワード(1)(和/英) 光無線通信 / Optical wireless communication  
キーワード(2)(和/英) パルス位置変調 / Pulse Position Modulation  
キーワード(3)(和/英) フレーム同期 / Frame Synchronization  
キーワード(4)(和/英) /  
キーワード(5)(和/英) /  
キーワード(6)(和/英) /  
キーワード(7)(和/英) /  
キーワード(8)(和/英) /  
第1著者 氏名(和/英/ヨミ) 松島 丈 / Jyo Matsushima / マツシマ ジョウ
第1著者 所属(和/英) 茨城大学 (略称: 茨城大)
Ibaraki University (略称: Ibaraki Univ.)
第2著者 氏名(和/英/ヨミ) 木口 朋洋 / Tomohiro Kiguchi / キグチ トモヒロ
第2著者 所属(和/英) 茨城大学 (略称: 茨城大)
Ibaraki University (略称: Ibaraki Univ.)
第3著者 氏名(和/英/ヨミ) 羽渕 裕真 / Hiromasa Habuchi / ハブチ ヒロマサ
第3著者 所属(和/英) 茨城大学 (略称: 茨城大)
Ibaraki University (略称: Ibaraki Univ.)
第4著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第4著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第5著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第5著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第6著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第6著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第7著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第7著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第8著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第8著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第9著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第9著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第10著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第10著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第11著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第11著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第12著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第12著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第13著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第13著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第14著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第14著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第15著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第15著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第16著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第16著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第17著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第17著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第18著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第18著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第19著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第19著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
第20著者 氏名(和/英/ヨミ) / /
第20著者 所属(和/英) (略称: )
(略称: )
講演者 第1著者 
発表日時 2021-05-21 09:20:00 
発表時間 25分 
申込先研究会 WBS 
資料番号 WBS2021-12, RCC2021-12, SAT2021-10, MICT2021-8 
巻番号(vol) vol.121 
号番号(no) no.24(WBS), no.25(RCC), no.26(SAT), no.27(MICT) 
ページ範囲 pp.62-65(WBS), pp.62-65(RCC), pp.50-53(SAT), pp.40-43(MICT) 
ページ数
発行日 2021-05-13 (WBS, RCC, SAT, MICT) 


[研究会発表申込システムのトップページに戻る]

[電子情報通信学会ホームページ]


IEICE / 電子情報通信学会