講演抄録/キーワード |
講演名 |
2020-01-25 16:00
[招待講演]なぜ経済学者は『誤った』モデルで分析を行うのか? ○金子 創(大分大) HCS2019-66 |
抄録 |
(和) |
経済学方法論にもとづく経済学の歴史紹介を中心に,経済学におけるモデル分析の役割を考察する.経済学では直感的でないモデル化や検証されえない,いわば誤った仮定の下で分析を行い,さらにその含意にもとづきしばしば政策提言にさえ結びつける.その理論的基礎の特徴として,(1)傾向法則の導出に主要な関心があったこと,(2)演繹的推論に強く依拠し,理論としての適用範囲の拡大が図られたというよりも,その精緻化が重要視されたこと,(3)仮定の現実性よりも事実の新規な説明可能性が強調されたこと,が挙げられる.こうした特徴は,とりわけ経済学における近年の行動科学的知見の活用をめぐっても影響を及ぼしていると考えられ,社会科学における学術的なコミュニケーションの1つのあり方を示すものと考えられる.ここでのコミュニケーションは,分野間における学術的な議論のみならず,社会からの(非学術的な)要請への応答に関する示唆も含む. |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
経済学方法論 / 経済学 / モデル / 誤った仮定 / 行動経済学 / / / |
(英) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 119, no. 394, HCS2019-66, pp. 71-75, 2020年1月. |
資料番号 |
HCS2019-66 |
発行日 |
2020-01-18 (HCS) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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HCS2019-66 |