講演抄録/キーワード |
講演名 |
2020-01-24 11:15
[ポスター講演]生体イメージング用近赤外発光蛍光体 Ca6BaP4O17:Mn5+の作製と発光特性の評価 ○松原航平・石垣 雅・財満祐太郎・田中翔人・新田祐大・大観光徳(鳥取大) EID2019-17 エレソ技報アーカイブへのリンク:EID2019-17 |
抄録 |
(和) |
癌診断の方法の一つとして蛍光生体イメージングが期待されている.これまでの研究で液相反応法を用いてCa10(PO4)6(OH)2:Mn5+ (HAp:Mn5+) ナノ粒子蛍光体の作製に成功している.しかし,発光強度が非常に弱いため, CaサイトをBaに変えたBa10(PO4)6(OH)2:Mn5+ (BaHAp:Mn5+) を作製したところ,従来のHAp:Mn5+に比べ数十倍~100倍に発光を向上できた.しかし,Baは生体に対して毒性があるため,毒性を抑えつつ発光改善のためにMn5+の付活量を増やす事や新たな母体材料Ca6BaP4O17 (CBPO) に着目した.CBPOのBa濃度を22~28%の範囲で2%刻みとして作製し発光特性の評価を行った.全ての試料において不純物相が生成されていたが,Ba濃度が低くなるにつれ不純物相のピークが弱くなり,それに伴い発光強度が増加した.本研究で作製した試料のうちBa22%が最も発光する結果となった.XRDとPLスペクトルには相関性があると考えられ,更にBa濃度を減らすことで発光強度を改善出来ると考えている. |
(英) |
癌診断の方法の一つとして蛍光生体イメージングが期待されている.これまでの研究で液相反応法を用いてCa10(PO4)6(OH)2:Mn5+ (HAp:Mn5+) ナノ粒子蛍光体の作製に成功している.しかし,発光強度が非常に弱いため, CaサイトをBaに変えたBa10(PO4)6(OH)2:Mn5+ (BaHAp:Mn5+) を作製したところ,従来のHAp:Mn5+に比べ数十倍~100倍に発光を向上できた.しかし,Baは生体に対して毒性があるため,毒性を抑えつつ発光改善のためにMn5+の付活量を増やす事や新たな母体材料Ca6BaP4O17 (CBPO) に着目した.CBPOのBa濃度を22~28%の範囲で2%刻みとして作製し発光特性の評価を行った.全ての試料において不純物相が生成されていたが,Ba濃度が低くなるにつれ不純物相のピークが弱くなり,それに伴い発光強度が増加した.本研究で作製した試料のうちBa22%が最も発光する結果となった.XRDとPLスペクトルには相関性があると考えられ,更にBa濃度を減らすことで発光強度を改善出来ると考えている. |
キーワード |
(和) |
バイオイメージング / Mn5+ / Ca10(PO4)6(OH)2 / Ca6BaP4O17 / / / / |
(英) |
Bioimaging / Mn5+ / Ca10(PO4)6(OH)2 / Ca6BaP4O17 / / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 119, no. 385, EID2019-17, pp. 133-136, 2020年1月. |
資料番号 |
EID2019-17 |
発行日 |
2020-01-16 (EID) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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