講演抄録/キーワード |
講演名 |
2017-11-25 16:40
嗅覚と視覚のミスマッチが事象関連電位に与える影響 ○上田彩加(立命館大)・井原 綾(NICT)・岡本雅子・東原和成(東大)・成瀬 康(NICT)・萩原一平・山﨑崇裕(NTTデータ経営研)・坪 泰宏(立命館大) NC2017-39 |
抄録 |
(和) |
人が対象に与える評価を正しく取得することは,マーケティングなど実社会において重要なことである.
アンケートなどの従来法では,曖昧さやバイアスが含まれるという点が問題となっている.
この改善策の一つとして,近年,脳波などの生体信号を用いた評価取得方法が提案されてきている.
脳波を用いた方法では,簡便なプロトコルと容易に構築できる実験装置によって脳波信号を正確に計測できるシステムが要求されるが,
特に嗅覚と視覚のようなクロスモーダルな入力に基づく評価の定量的な取得法については,まだシステムが十分に確立されていない.
そこで本研究では,廉価で精度の高い嗅覚刺激提示装置を作成し,
食物の香りを先行する嗅覚刺激として,単語や写真画像を視覚刺激として提示した際のマッチ度を,
事象関連電位N400により定量的に評価できるかを検討した.
結果として,視覚刺激として単語を用いた場合には,評定尺度と先行研究から予想されるN400成分が観測されたが,
写真画像を用いた場合には,単語を用いた場合に比べてN400成分は小さかった.
この結果により,作成した嗅覚刺激提示装置を使用した実験系を用いることで,N400に着目した嗅覚刺激と視覚刺激のマッチ度の定量化は,
少なくとも視覚刺激として単語を用いた場合には可能であることが示唆された. |
(英) |
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キーワード |
(和) |
N400 / クロスモーダル / ニューロマーケティング / 嗅覚刺激提示 / / / / |
(英) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 117, no. 325, NC2017-39, pp. 65-70, 2017年11月. |
資料番号 |
NC2017-39 |
発行日 |
2017-11-17 (NC) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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