講演抄録/キーワード |
講演名 |
2017-10-13 10:15
個人毎の分布を考慮した生体情報の情報量に関する一考察 ○高橋健太(日立)・村上隆夫(産総研) BioX2017-34 |
抄録 |
(和) |
指紋や静脈,虹彩などを用いた生体認証システムの個人識別性能を,生体情報の情報量(情報エントロピー)として解釈可能な形で定式化するとともに,その評価指標や評価方法を構築する研究の試みがなされている.
中でも高橋らが提案した BSE (Biometric System Entropy)cite{Takahashi14} は,生体情報の情報量として自然な様々な性質を持つと同時に,実際のシステムに対して具体的に評価可能な実用性を兼ね備えた指標である.
しかしBSEは,ある「生体照合システム」と,ある「ユーザ集合(上の確率分布)」に対して定義され,その意味は大まかに言って全ユーザに関する「平均の情報量」と解釈すべきものである.
また具体的な評価指標の導出にあたっては,全ユーザが同一の照合スコア分布に従うといった理想的な仮定を置いており,その妥当性については議論の余地が残っている.
本稿ではBSEの理論的拡張と精緻化を目的に,ユーザ個別のBSEを定義するとともに,個人毎のスコア分布を考慮した評価指標を導出する.また提案する指標に基づく具体的な評価手順を述べる. |
(英) |
(Available after conference date) |
キーワード |
(和) |
生体認証 / バイオメトリクス / 情報量 / エントロピー / / / / |
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文献情報 |
信学技報, vol. 117, no. 236, BioX2017-34, pp. 51-56, 2017年10月. |
資料番号 |
BioX2017-34 |
発行日 |
2017-10-05 (BioX) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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