講演抄録/キーワード |
講演名 |
2017-01-25 14:00
FPGA NICを用いたブロックチェーン分散型台帳のキャッシング ○榊原優真・中村幸平(慶大)・松谷宏紀(慶大/JST/NII) VLD2016-99 CPSY2016-135 RECONF2016-80 |
抄録 |
(和) |
近年、金融業界を中心に仮想通貨の中核技術であるブロックチェーンに注目が集まっている。ブロックチェーンは、特定の管理者を必要としない分散型台帳ネットワークで、耐障害性があり、従来のシステムよりもコストを削減できる可能性があるため、今後の普及が見込まれている。デジタル資産の取引をトランザクションと呼ぶが、ブロックチェーンは全てのトランザクションを保持する必要があるため、ブロックチェーンを構成するデータ量は時間の経過とともに増加していく。
一方、近年ではIoT技術の普及が進み、スマートフォンやドローンのような計算資源の乏しいIoTデバイスの数が増加している。IoTデバイスは計算資源の制約から、全てのブロックチェーンデータを持つことは難しいので、サーバを介してブロックチェーンネットワークに参加する。したがって今後は、より多くのIoTデバイスからのリクエストによって、サーバの負担が大きくなることが考えられる。
そこで本論文では、FPGA NIC 上の RLDRAM にブロックチェーンデータの一部をキャッシュし、サーバの代わりにIoTデバイスにレスポンスすることを提案する。これによりサーバで行う処理の一部を FPGA NIC が行うためサーバへの負担を軽減できる。サーバで処理した場合に比べてキャッシュにヒットした場合、スループットは6.73倍から7.45倍の向上を果たした。 |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
FPGA / ブロックチェーン / キャッシュ / 分散データベース / IoT / / / |
(英) |
FPGAs / Blockchain / Cache / Distributed databases / IoT / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 116, no. 416, CPSY2016-135, pp. 203-208, 2017年1月. |
資料番号 |
CPSY2016-135 |
発行日 |
2017-01-16 (VLD, CPSY, RECONF) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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