講演抄録/キーワード |
講演名 |
2015-07-03 15:20
ハンズフリー通話システムの安定動作の検証に不可欠なレベルダイヤグラムに関する検討 ○藤井健作(コダウェイ研)・棟安実治(関西大) EA2015-8 |
抄録 |
(和) |
ハンズフリー通話システムが構成する一巡閉路の利得は,スピーカとマイクロホンの間で生じる音響結合を相殺する音響エコーキャンセラによって1未満に保たれる.一方で,その音響結合はシステム運用中に話者の動きなどによって容易に変化することが知られている.その変化によって一巡閉路の利得が1以上となり,ハウリングが一旦発生すれば,それを音響エコーキャンセラの再収束だけで止めることは難しい.その対策として減衰量の通話回路への挿入が有効とされている.しかし,その挿入を有効とするためには,ハウリングの発生が防止される減衰量の下限を知る必要がある.そのためにはさらに,同システムの一巡閉路の利得を合理的な根拠をもって明らかにしておくことが重要と
なる.その際に問題は,一巡閉路の利得がスピーカとマイクロホンの配置,同配置点から話者までの距離,話者の耳元に届く音量の決め方によって様々に異なり,一意には定まらないことである.本報告では,ITU-T P.370に示された規格に従ってスピーカとマイクロホンの 配置,
距離,音量を定めることによってレベルダイヤグラムを生成し,その下で,遠端と近端の両端に導入された音響エコーキャンセラが音響結合を全く相殺できない最悪の事態においてもハウリングの発生が防止される挿入減衰量の下限を明らかにする. |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
ハンズフリー通話システム / 一巡閉路利得 / レベルダイヤグラム / 挿入減衰量 / 音響エコーキャンセラ / / / |
(英) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 115, no. 126, EA2015-8, pp. 39-44, 2015年7月. |
資料番号 |
EA2015-8 |
発行日 |
2015-06-26 (EA) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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EA2015-8 |