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| 講演抄録／キーワード | ||
| 講演名 | 2010-10-23 10:55 明期ラット海馬スライスにおいてカルバコール誘導β振動は出にくくなる ○中司弘樹・夏目季代久（九工大）  NC2010-42 |
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| 抄録 | （和） | 脳にはサーカディアンリズムがあり、そのリズムは神経活動に影響を及ぼしている。アセチルコリン作動薬であるカルバコールは海馬スライスにてβ振動を断続的に誘導する。本研究では、カルバコール誘導β振動が明期と暗期で異なる誘導のされ方を示すのかどうかを明らかにする。実際には、明期、暗期のラットから切り出した海馬スライスにカルバコールを投与しβ振動を誘導した。周波数、持続時間、振幅は、明期と暗期とで有意な差は無かった。一方、インターバーストインターバル（IBI）は、暗期と明期では、17.8 ± 1.2 秒と24.1 ± 1.4 秒で明期の方が長く有意な差があった。この差は、GABAA阻害薬である、Gabazineによって消失した。しかし、Gabazineは、周波数など、他のパラメータには影響を及ぼさなかった。またアセチルコリン受容体には、ムスカリン性、ニコチン性の2種類があるが、暗期、明期に誘導されるβ振動に対するそれらの受容体の関与も調べた。その結果、ムスカリン性受容体は、両期で、その発生に関与し、ニコチン性受容体は、L期の周波数のみに関与する事が明らかになった。カルバコール誘導β振動は、CA3神経回路で生成しているので、以上の結果から、暗期に比べ明期の方がCA3神経回路内の抑制性神経の活動が高くなってカルバコール誘導β振動の明暗期での違いが生じたのではないか、と考えられる。 |
| （英） | Brain has circadian rhythm and the rhythm affects the neuronal activities. Cholinergic agent carbachol induces $\beta$ oscillation intermittently in rat hippocampal slices. In the present study, whether the carbachol-induced $\beta$ oscillation is generated differently in the light- and dark-phase or not was studied. Carbachol induced  oscillations which are derived from the rat brains in the light and dark phases. The frequencies, duration and amplitude of the $\beta$ oscillations in the light and dark phase slices are not significantly different. On the other hand, the inter-burst intervals (IBI) in the dark- and light-phase slices were 17.8 ± 1.2 s and 24.1 ± 1.4 s, respectively. The difference was significant. The muscarinic receptor antagonist atropine suppressed the carbachol-induced $\beta$ oscillation, while the nicotinic receptor antagonist d-tubocrarine significantly decreased the frequency of the oscillation. d-tubocrarine did not affect the other parameters of the oscillation. The GABAA receptor antagonist gabazine significantly shortened IBI of the oscillation in the light-phase slices, while it did not change it in the dark-phase slices. In addition, gabazine did not affect the other parameter, duration, frequency and amplitude. Because carbachol-induced  oscillation generates in CA3 neuronal network, these results suggest that the interneurons in CA3 will activate in the light phase, and modulate the neuronal rhythm induced in hippocampus. | |
| キーワード | （和） | 海馬スライス / サーカディアンリズム / β振動 / カルバコール / / / / |
| （英） | Hippocampal slices / Circadian rhythm / Beta oscillation / Carbachol / / / / | |
| 文献情報 | 信学技報, vol. 110, no. 246, NC2010-42, pp. 1-4, 2010年10月. | |
| 資料番号 | NC2010-42 | |
| 発行日 | 2010-10-16 (NC) | |
| ISSN | Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 | |
| 著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します．(許諾番号：10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) | |
| PDFダウンロード | NC2010-42 |
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| 研究会情報 | |
| 研究会 | NC |
| 開催期間 | 2010-10-23 - 2010-10-23 |
| 開催地（和） | 九工大（北九州学研都市） |
| 開催地（英） | Kyushu Inst. Tech. (Kitakyushu Sci. and Res. Park) |
| テーマ（和） | ニューロコンピューティングの実装とシステム化，一般 |
| テーマ（英） | Implementation and Systemization of Neurocomputing |
| 講演論文情報の詳細 | |
| 申込み研究会 | NC |
| 会議コード | 2010-10-NC |
| 本文の言語 | 日本語 |
| タイトル（和） | 明期ラット海馬スライスにおいてカルバコール誘導β振動は出にくくなる |
| サブタイトル（和） | |
| タイトル（英） | The suppression of carbachol-induced beta oscillation in hippocampal slices obtained from the rat in light phase |
| サブタイトル（英） | |
| キーワード(1)（和/英） | 海馬スライス / Hippocampal slices |
| キーワード(2)（和/英） | サーカディアンリズム / Circadian rhythm |
| キーワード(3)（和/英） | β振動 / Beta oscillation |
| キーワード(4)（和/英） | カルバコール / Carbachol |
| キーワード(5)（和/英） | / |
| キーワード(6)（和/英） | / |
| キーワード(7)（和/英） | / |
| キーワード(8)（和/英） | / |
| 第1著者 氏名（和/英/ヨミ） | 中司 弘樹 / Hiroki Nakatsuka / ナカツカ ヒロキ |
| 第1著者 所属（和/英） | 九州工業大学 (略称： 九工大) Kyushu Institute of Technology (略称： KIT) |
| 第2著者 氏名（和/英/ヨミ） | 夏目 季代久 / Kiyohisa Natsume / |
| 第2著者 所属（和/英） | 九州工業大学 (略称： 九工大) Kyushu Institute of Technology (略称： KIT) |
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| 講演者 | 第1著者 |
| 発表日時 | 2010-10-23 10:55:00 |
| 発表時間 | 25分 |
| 申込先研究会 | NC |
| 資料番号 | NC2010-42 |
| 巻番号（vol） | vol.110 |
| 号番号（no） | no.246 |
| ページ範囲 | pp.1-4 |
| ページ数 | 4 |
| 発行日 | 2010-10-16 (NC) |
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