講演抄録/キーワード |
講演名 |
2008-08-04 15:45
高周波ジャイロトロンGyrotron FU CWシリーズの開発 ○小川 勇・出原敏孝・齊藤輝雄・立松芳典・光藤誠太郎・La Agusu・小林真一郎・中野智彰(福井大) ED2008-115 エレソ技報アーカイブへのリンク:ED2008-115 |
抄録 |
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サブミリ波領域は,電波と光との間の広大な電磁波領域を占めており,リモートセンシング,分子分光,プラズマ計測,生命科学,セキュリティシステム,あるいは,医療応用への多岐に亘る研究開発が切望されている。しかし,このサブミリ波領域は,電気的技術と光技術との守備範囲から外れるため,強力な出力が得られる光源がなく,この分野の発展の大きな障害となってきた。サブミリ波領域においては,後進波管(BWO)やクライストロンやガン発振器と逓倍器との組み合わせたものが光源として用いられている。しかし,得られる出力は最大でも数100 mW程度に限られている。
ところで,高出力化と高周波化に適したジャイロトロンは,サブミリ波領域においても,数10 W程度の出力を得ることができ2),既に,ジャイロトロンは,プラズマ計測7)や電子スピン共鳴(ESR)8)等に応用されてきた。ジャイロトロンは,高出力が得られる以外に,次のよう特長を備えている。
装置の大きさが比較的小型である。
動作モードを切り換えることにより,階段的に発振周波数を変化できる3)。
振幅変調4)や周波数変調5)をかけることができる。
出力や周波数の安定化6)により,高品位の出力を得ることができる。
福井大学遠赤外領域開発研究センターでは,ジャイロトロンの高出力化と高周波化への可能性を遠赤外光/テラヘルツ波帯の有効な光源として発展させることを大きな柱の一つとして展開している。これまで,Gyrotron FU シリーズのジャイロトロンを開発してきた。このシリーズでは,主にパルス動作を用い,ジャイロトロンの高周波化と発振の高品位化を追求してきた。ジャイロトロンを高出力遠赤外技術開発(物性物理,天文学,生物物理,プロセシング技術,大気圏リモートセンシング,新医療技術等)に展開を計るための,連続動作可能なGyrotron FU CW シリーズの開発を進めている。 |
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(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
ジャイロトロン / サブミリ波領域 / 高周波ジャイロトロン / / / / / |
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文献情報 |
信学技報, vol. 108, no. 177, ED2008-115, pp. 31-34, 2008年8月. |
資料番号 |
ED2008-115 |
発行日 |
2008-07-28 (ED) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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