
こんにちは、大阪大学の西川広記です。夏休みが終わり、二学期(あるいは秋学期)
が始まろうとしていますね。最近の暑さには本当に参ってしまいますね。
さて、今回は好奇心との付き合い方についてお話ししたいと思います。皆さんは、情
報過多な現代社会において、自分が何をしたいのか、何者になりたいのかで迷ってし
まうことはありませんか。身近な例として、高校生であれば、自分が文系に進むか理
系に進むか、あるいは、大学進学でどの学部に進むかなど、自身のやりたいことが何
かを考える時期に差し掛かっているように思います。その一方で、自分がこれから何
をすればよいのか分からないと感じていたり、やりたいことが多すぎて決められな
かったりする人が多いと思います。新しいことと向き合うときにはいつでも、自分のこ
ころとの相談が必要ですが、それが意外と難しいですよね。
新しいことを「やる」「やらない」と決めるときには、興味(好奇心)の有無が大きく影
響します。例えば、初めて「買い物をしたい」「海に行きたい」「料理をしたい」と感じ
た時、それは自分でやってみたいと思ったのか、誰かの影響でそう思ったのかを思い
出してみてください。何かを始めるときには内発的な興味関心からやってみたいと思
う場合と、外発的な影響でそう思う場合とがあります。読みたい本があって本屋に行く
場合と、面白い本がないかと思って本屋に行く場合がその一例ですが、これらはそれ
ぞれ異なる動機によって行動しています。心理学の観点から、前者を特殊的好奇心、
後者を拡散的好奇心と呼びます。特殊的好奇心とは特定の情報を探し求めること、拡
散的好奇心とは新奇な情報を幅広く探し求めることを指します。
皆さんはこれから多くの新しいことに挑戦することになりますが、その挑戦に向けた
好奇心は自分で養う必要があります。何か特定のことにのめりこむ前には、拡散的好
奇心に基づいて多様なことに挑戦してみると良いでしょう。そこから何か一つでも面
白いと思ったら、それは特殊的好奇心であり、深く掘り下げてみる価値があります。一
方、既にのめり込んでいるものがあっても、他にも目を向けて視野を広げたいと思っ
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好奇心
との付き合い方