東大教授が語り合う10の未来予測
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大和書房(出版日:2023.11.16)
瀧口友里奈 【編著】暦本純一ほか【著】
264p /四六判 /1,980円(税込み)
「未来予測」というタイトルから、それぞれの先生が専門化した狭い範
囲の難しい説明の羅列ではないか? 理解できないことをそれぞれお互いに
関係なく書かれているのではないか? という不安があるかもしれません。
しかしこの本は、私のよく知っている東大の教授たちが書いたもので、そ
の不安はすぐに払拭されます。AI、超長寿、自動運転、宇宙…いろいろな
トピックスを、まさに「縦横無尽」に喋ります。「縦横無尽」というの
は、いろいろな話題をいろいろな角度から、深かったり、浅かったり、と
ても楽しいです。分野のダイバーシティだけではありません。中身を書く
とネタバレになってしまいますが、この立派な東大の先生たちは、実は子
どもの頃マンガが好きで、そのマンガの未来の中で、今実現していること
を、ちょっと科学的に説明してくれています。(本当はマンガの未来に憧
れて東大教授になったのでは? と疑っています。)
ほかにも「人類、さらに宇宙はわからないことだらけ。」「人類と昆虫
に未来を託されている。」「『遺伝子』だけが大切で、エントロピーの拡
大が全てのカギ。」「便を移植されると性格が変わる。」・・・など、こ
の言葉だけでもちょっと知りたくなるし、読んでみたい気持ちになりま
す。
本当は本の文字だけではなくて、先生たちにお互いに直接喋ってもらい
たい気持ちです。この本の更にいいところは司会役をやっている瀧口友里
奈さんの話術かと思います。東大の難しい学者の話から、ジュニア会員の
皆さんにも「おもしろい」を与えてくれる、とても素晴らしい本です。
(慶應義塾大学 山中直明)