
ハロー “Hello World”
– OSと標準ライブラリのシゴトとしくみ –
出版社:秀和システム /B5変/456ページ
定価:3,520円(税込)/坂井弘亮著
書店発売日:2015年9月11日 Amazonでの購入はこちら
“Hello World!” C言語などの何かしらのプログラミング言語でプログラミングを習ったこ
とのあるみなさんであれば必ず目にしたことのある言葉だと思います.プログラミングを学
んだことのない人向けに説明すると,“Hello World!” というのは,プログラミングを初め
て学ぶ人がまず始めに書くプログラムで必ずといっていいほど目にするフレーズです.
C言語の講義などでは,画面に “Hello
World!” と表示する右図のようなプログラム
をまずは意味を理解せずに作成して,動かし
て,その後プログラムとはどのような構成に
なっているのか,Hello Worldプログラムはど
ういった意味を持つのかを学んでいきます.
講義が進むにつれ, Hello World プログラム
中のprintf関数や,main関数,標準ライブラリのincludeなどについて理解が深まり,15回
(または14回)の講義が終わる頃にはHello Worldプログラムを何も見ずに書くことができ
るようになっていると思います.しかし,Hello Worldを書くことができるようになったか
らといってHello Worldの背後にある全ての事柄を理解したと言えるのでしょうか? 今回
紹介する図書では,この簡単なプログラムが動作するまでの大きな仕組みをじっくりと紐解
いて紹介してくれます.「画面にHello Worldを表示する」にはprintf関数を使用すれば良い
のですが,printfはその背後で様々な処理をした上でOS(オペレーティングシステム,
WindowsやmacOSなど)に画面への文字列の表示を依頼しています.このOSの機能や,
プログラムがOSやコンピュータでどのように表現されているのかを本書ではHello Worldプ
ログラムを読み解く形で学ぶことができます.
本書の細かい内容に興味があるみなさんは是非図書館等に足を運んで本書を手に取ってみ
てください.残念ながら本記事の執筆時点(2023年12月1日)では書店では在庫切れのよ
うです.本書の内容紹介と併せて,私がみなさんに伝えたいことは,講義等で紹介される内
容の中には,深淵をさぐるともっと深い学びを得ることができる事柄がたくさんあります.
そして,教科書や講義等ではカバーしきれない,深く・細かい事柄にフォーカスした本が世
の中にはたくさんあります.みなさんも自身の興味分野に近い本書のような書籍を図書館や
大型書店に行って探してみてはいかがでしょうか.
(東京都市大学 藤原賢二)
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