IEICE Monograph記事 提案の募集について

 電子情報通信学会は、IEICE Monograph と呼ぶ新たな出版物(以下、当誌)を企画し、研究開発に従事されている方からの記事の提案を募集します。当誌は英文のオンライン・オープンアクセスの出版物で、会員の優れた活動を解説し国内外に発信することを目的としたものです。当誌は、著者自身が主導的に関わった互いに関連する出版済み論文の内容を一連の内容として要約、解説した記事から構成されます。即ち当誌は、数年にわたる優れた研究または開発活動の背景、理念、技術的思想やその展開の経緯を解説、発信する媒体となることを意図しています。これにより読者にとっては、主要な技術についてその研究開発の深層を知り理解を深めて頂くことができます。また著者にとっては、自身や自身の率いる研究チームとその成果について、学会の名を冠する出版物を通じて国際的認知度を高められるというメリットが期待できます。
 当誌は、当会がカバーする各分野に焦点を当ててシリーズとして出版することを想定しています。第2号は以下のように企画しています。数多くの記事提案をお願いいたします。


第2号の概要

  1. タイトル:Human-Centered Services Computing for Digital Twin
    IoTやクラウドコンピューティング、人工知能の発展に伴い、実空間の情報をクラウド上の大規模な計算資源に集約して処理し、実空間に結果をフィードバックするデジタルツインが可能になりつつあります。このような実空間と仮想空間の統合を加速させるには、実空間と仮想空間のコンポーネントを区別なくサービスという共通のインタフェースで扱うサービス指向が重要な役割を果たします。さらに、仮想空間での処理の自動化やデータ解析にはエージェント技術や知識処理技術、データマイニング技術が重要となります。そこで、デジタルツインに向けた、サービスコンピューティング、エージェント、知識処理、データマイニング等に関する研究を主な対象とします。
  2. 出版形態: Springer Open Access Book (Springer)
  3. 予定刊行時期: 2023年7月
  4. 編集委員会
    ゲストエディター: 村上陽平(立命館大)、木村 功作(富士通)
    編集委員: 井垣 宏(阪工大)、石川 冬樹(NII)、大囿 忠親(名工大)、川村 隆浩(農研機構)、菊地 伸治(NIMS)、櫻井 祐子(名工大)、須永 宏(阪工大)、清 雄一 (電通大)、田仲 正弘(NICT)、中口 孝雄(京都情報大学院大)、中島 悠(東邦大)、中村 匡秀(神戸大)、福田 直樹 (静岡大)、藤田 桂英(東京農工大)、Incheon Paik(会津大)、細野 繁(東京工科大)、松崎 和賢 (中央大)、柗本 真佑(阪大)、林冬惠(京大)

スケジュール

2022年11月25日 (金) 記事提案締切
2022年12月26日 (月) 採否通知
2023年 3月31日 (金) 記事原稿締切
2023年 7月      出版

記事提案の方法

第2号への寄稿を希望される方は、以下の内容を上記の締切日までにこちらのWebページに入力してください。当誌は英文の出版物ですが、記事提案は日本語または英語のいずれでも可能です。

入力内容:

(1) 著者 (お名前、所属、連絡先、電子情報通信学会の会員番号)
記事提案は記事の著者自身によるものとします。著者(提案者)は本会会員に限ります。記事は原則として単著としてください。各研究は複数の方の共同でなされることが一般的ですが、本記事ではその性格上、一連の研究を実質的に主導した方が寄稿されることを想定します。なお、記事提案にあたっては、提案者の責任において、関係する全ての共同研究者の了解を得てください。

(2) 記事タイトル (英文)

(3) 紹介する既刊文献 (以下、元文献)
当誌の記事に含まれる技術的内容は、査読のある学術雑誌論文や国際会議において発表済の内容とします(当誌では技術的内容についてのピアレビューを行わないため、査読を経ていない新たな技術的内容を報告する目的には向きません。ただし追加実験結果などの軽微な補充は可能です)。そこで、記事に含める元文献の書誌情報を入力し、元文献のpdfファイルは monograph-officeあてにメールでお送り下さるか、ファイル容量が大きい場合は、Dropbox、Google Drive、Box等のファイル共有サービスをご利用いただき、そのURLを併せてご記入下さい。1記事あたり概ね3~4件の元文献をカバーすることを目安とします。元文献は電子情報通信学会から出版されたものに限りません。また当誌は英文の出版物ですが、元文献は和文論文でも支障ありません。元文献にかかる著作権については、当誌記事の著者の責任においてクリアしてください(その際、元文献の著作権者(著作権が元文献の出版元に移転されている場合、当該出版元)に対して費用が発生する場合があります。金額等については当該出版元にお問い合わせください。万一、出版後に元文献の著作権者との間で問題が生じた場合、電子情報通信学会、当誌編集委員会、当誌出版社はその責を負いかねますので、ご留意ください。)。

(4) 提案する記事の概要 (400ワードまたは400字程度)
元文献の背後にある一連の技術的思想やその展開の経緯などについて記してください。

(5) 予定する記事の長さ (ワード数)
目安として25,000ワードまでとします。

(6) 記事の閲読候補者 (2名)
頂いた記事提案について編集委員会で選考を行い、採否を決定します。採用された方は、上記の締切日(3月31日)までに、記事の原稿をご提出ください。その際、原稿は、第3者の閲読を経た上でご提出ください。閲読は、一般の論文査読とは異なり、記事の品質を高めるためのサポートを目的としています。この欄には、閲読を依頼する予定の方を入力してください。但し、記事提案の時点で閲読の内諾を得て頂く必要はありません。

出版について

  1. 記事提案が採用された場合、出版に要する費用の一部 (記事1件あたり25万円) を著者の方に負担して頂きます。
  2. 当誌の出版後、日本語に翻訳したものを別途当会から出版する可能性があります。その場合には、出版へのご協力をお願いいたします。その際にご協力頂く内容は、技術的内容の確認、自動翻訳結果の修正等を想定しております。詳細はお問い合わせください。

問合せ先

記事提案にあたりご不明の点がございましたら、下記までお問い合わせください。

電子情報通信学会 IEICE Monograph 事務局
E-mail:monograph-office  電話: 03-3433-6692