次期役員選挙にあたり本学会理事会より，次期ソサイエティ会長（情報・システム）候補にご推薦頂きました．私は企業の研究所（NTT）で実用化・基礎研究を経験し，その後，京都大学工学研究科と情報学研究科で教育研究に携わりました．IEEE PAMIのAssociated Editor, エージェント研究の国際会議AAMASのGeneral Chair，米欧中5大学の客員教授，情報処理学会の理事，IPA未踏ソフトウェアとJSTさきがけの研究総括を担当しました．
昨今，若者の情報離れなどが議論されていますが，本当に情報・システム分野が停滞してきたのでしょうか．私はそうは思いまん．インターネット・Webによって，ITの社会応用は爆発的に拡大し，社会デザインに情報・システムは大きな役割を担っています．一方，ムーアの法則は今も有効で，Cyber-Physicalと呼ばれる次の爆発を着々と準備しているかのようです．
情報・システムソサイエティがこうした動向を捉え，若手研究者の新たな研究への挑戦を，経験豊かな研究者が支えるという枠組みを作ることができれば，眼前の閉塞感などいかほどのこともないと思われます．皆様と共に，新しい情報・システムの時代を切り開く活動をしていけることを楽しみにしています．