[抱　負]
電子情報通信分野は現在大きな変革期を経験しつつあります。それ自体が目標であった時期から、あらゆる産業や社会生活の基盤を支え、効率化し質を高めるための手段となり、いわゆる invisible, embedded などと呼ばれる存在になりつつあります。このように電子情報通信分野が大衆に身近な存在になったいま、本会も否応なく変革を迫られています。更なる技術展開を図り、
若者にとって将来的にも魅力溢れる分野にする一方、これまで以上に社会との関わりを強め、存在感のある学会にしていく必要があると感じています。
技報の電子化や学会のグローバル化等の喫緊の課題も山積しているいま、これまでの経験を生かし、かつ諸先輩のお力をお借りしながら、本会の更なる発展に向けて微力を尽くしたいと考えています。

[プロフィール]
昭和46年京大・工・電子卒、同48年修士修了。同年京大工学部助手。その後、京大助教授を経て平成4年より京大教授。現在は同大学院情報学研究科教授。
これまで本会の評議員、編集理事、関西支部長、無線通信システム研究会委員長、通ソ会長などを務める。本会業績賞(H4)、本会フェロー(H16)、エリクソン・アワード(H19)等受賞。