デジタル方式

ハカセ 声を電波にするときには2つの方法があります。「アナログ方式」と「デジタル方式」です。アナログ方式は声の形をそのまま電波の強さにして送る方式です。つまり、声の波の形をそのまま電波の形にするような感じです。
デジタル方式とアナログ方式
ハカセ デジタル方式は、声の形を数字のデータにして、その数字データを電波で送ります。数字データは、電波の形で表されます。
ケータ なんか、デジタル方式ってやつはアナログ方式に比べて色々ややこしいなぁ。全部アナログ方式にすれば簡単じゃないの?
ハカセ 確かにデジタル方式は、アナログ方式と比べて手順が面倒になっていますね。でも、今使われているのはデジタル方式で、アナログ方式は使われていません。なぜだと思います?実は、電波は飛ぶときに、周りの影響を受けて形が少し変わってしまいます。そのため、声の形をそのまま電波の形に変換するアナログ方式では、相手に届く声の形も変わってしまいます。そのため、音質が悪くなってしまうんです。
ケータ それって、台風が来たときにテレビ画面が変になったりすることがあるのと同じことじゃない?
ハカセ そうですね。今のテレビ放送はアナログ方式ですから、大雨などの影響で電波の形が変わると映像が乱れてしまいます。デジタル方式では、電波を送っている途中で波の形が変わっても、元の数字データが読みとれるようになっています。つまり、相手に届く声の形は変わらないんですね。そのため、元の声に近いまま送ることが出来ます。
ハカセ また、デジタル方式だと、数字データはそれをコンピュータに計算させて、データ数を少なくすることが出来るんです。このように、データ数が少なくなれば必要な波の量が減ります。これが大きなポイントなんです。
データ量を減らす
チャメロ わかったわ!デジタル方式だと使う電波の量が減らせるから、同じ量の電波で何人もの人が電話をかけられるようになるんじゃないの?
ハカセ そうです!これから説明しようと思っていたんですが、さすがチャメロちゃん。デジタル方式にはこういった特徴があるので、今はデジタル方式が利用されています。

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