2019年度

2019年度研究奨励賞受賞者について

東京農工大学で開催されました第7回研究会(若手企画/一般)の若手選奨(研究奨励賞)における審査の結果,以下の1名の講演者への授賞が決定しました.

(研究奨励賞は,講演原稿の著者のうち講演者のみ(個人)が対象となります.講演者を除く,他の連名著者は対象ではありませんので,ご注意ください.)

研究奨励賞受賞者一覧

  • 小松 昌史 (東京理科大)
    「知的財産法の問題演習におけるError-based Simulationを用いた学習支援システムの開発と評価」

受賞者の講演概要

「知的財産法の問題演習におけるError-based Simulationを用いた学習支援システムの開発と評価」
○小松昌史・加納 徹・赤倉貴子(東京理科大)

本研究では,知的財産教育の需要が高まっていることを踏まえ,工学部の学生を対象とした知財教育システムの開発と評価を行う.開発するシステムは2つある.1つ目は,特許法の条文を学習するための条文学習システムである.条文学習システムでは,条文から重要となるキーワードをあらかじめ用意し,そのキーワードとAND,OR,NOTの論理素子をもとに条文の論理回路を組み立てることで学習を行うことができる.2つ目は,EBS(Error-based Simulation)を搭載した問題演習システムである.このシステムでは,知財の選択式問題演習において,条文学習で学んだ論理回路をもと学習者の解答に応じたシミュレーションを行う.本研究の特徴は,知財の問題演習にEBSを搭載した点である.開発したシステムの有効性を確認するために評価実験をした結果,本システムの有効性が示唆された.

受賞者からの声

この度は栄誉ある教育工学研究会より研究奨励賞を頂けたこと大変嬉しく思います.
受賞を励みに,知的財産を学習したいという学習者の要望に応えられるよう研究に尽力させて頂きたいと思います.
研究を支えて下さった東京理科大学の赤倉貴子先生と加納徹先生,共に研究に励んだ赤倉研究室の皆様,生活面で支えてくれた両親に心より感謝いたします.

(○は講演者[受賞者])

選奨規定に関わる審査対象件数および受賞件数の公表

  • 審査対象の講演件数:7件(当日の全講演件数:11件)
  • 受賞講演件数:1件(14%)

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