2017年度

2017年度研究奨励賞受賞者について

金沢工業大学で開催されました第7回研究会(教育・学習支援プラットフォーム/一般)の若手選奨(研究奨励賞)における審査の結果,以下の1名の講演者への授賞が決定しました.

(研究奨励賞は,講演原稿の著者のうち講演者のみ(個人)が対象となります.講演者を除く,他の連名著者は対象ではありませんので,ご注意ください.)

研究奨励賞受賞者一覧

  • 北岸 佑樹 (関西大学)
    「多人数聴衆向けAR型足音TAエージェントの各自参加状態に応じた効果」

受賞者の講演概要

 

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「多人数聴衆向けAR型足音TAエージェントの各自参加状態に応じた効果」
○北岸佑樹・米澤朋子(関西大)

本研究では,パラメトリックスピーカによって足音の音場を任意の床面上で生成,移動させることで表現されるAR型足音TAエージェント(仮想TA)を提案してきた.足音の音場は,パラメトリックスピーカに取り付けた2つのサーボモータを回転させることで移動させる.本稿では,1)音の指向性の有無による仮想TAの存在感,2)講演に不真面目な立場の聴衆から仮想TAへの印象,3)講演に真面目な立場の聴衆から仮想TAへの印象について検証した結果を報告する.実験の結果,1)指向性音源を用いることで仮想TAの存在感をより強く提示できること,2)不真面目な立場の聴衆に向かって仮想TAが近づくことで,聴衆は自分が注意警告対象だと感じ,負の感情を生じること,3)真面目な立場の聴衆に向かって仮想TAが近づくことで,負の感情が生じにくいことが確認された.

受賞者からの声

今回は,このような名誉ある賞をいただきありがとうございます.今回の受賞を励みに,今後とも研究に邁進したいと考えております.本研究では,教育場面での,指向性音源を用いた仮想エージェントの存在感や印象について実験を通して調査しました.今後は実地に向けてさらに検証を重ねていきたいと考えています.
最後になりますが,研究にあたり助言をいただき支えてくださった米澤先生,研究室の皆様に,発表を拝聴いただきました皆様に感謝申し上げます.

(○は講演者[受賞者])

選奨規定に関わる審査対象件数および受賞件数の公表

  • 審査対象の講演件数:7件(当日の全講演件数:12件)
  • 受賞講演件数:1件(14%)

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