技術と社会・倫理(SITE)研究会 2022年6月研究会および講演会のご案内

EIP,SITE合同研究会について

6月9日(木)と6月10日(金)の2日間にわたり、IPSJ-EIP研究会との合同研究会を開催します。当日のプログラムおよび研究会の詳細については、研究会プログラムをご覧ください。

発表申込みは終了しておりますが、聴講参加は歓迎いたします。聴講をご希望の方は聴講参加費についてより申し込みをお願いします。聴講参加者には前日までにZoomミーティングID等をお知らせします。参加者上限は300名で、この上限を超える場合、申し訳ありませんが、聴講をお断りすることがあります。

 

講演会: EUデータ法およびデータガバナンス法について

来る2022年6月の電子情報通信学会技術と社会・倫理研究会(IEICE-SITE研究会)と情報処理学会電子化知的財産・社会基盤研究会(IPSJ-EIP)連催研究会にて、SITE研究会の招待講演として、一橋大学の生貝直人先生をお招きして「EUデータ法およびデータガバナンス法について」をテーマに講演会を開催します。詳細は下記の通りです。参加費(聴講費)などの詳細は以下をご覧ください。

当日の様子

講演会の講師について

趣旨

本講演は、生貝直人先生(一橋大学大学院法学研究科准教授)をお招きして、人権保障や市場の公正さと両立する欧州におけるデータの活用を促進するデータ法およびデータガバナンス法について、最新情報とともに、その意義と背景を解説いただくものです。

欧州連合(EU)は、グローバルなデータ経済の中で主導権を握るため、制度整備を進めています。その中心的な戦略は、2020年に公表された「欧州デジタル戦略」です。

欧州デジタル戦略は、欧州全体をデータ単一市場とし、個人データなど機微なデータの保護を通じて、データを基盤とする情報社会における人権を保障すると同時に、データの利活用を促進し経済成長とイノベーションへとつなげていくことを狙っています。

この戦略のもと、データ経済を活発化し、欧州全域の経済成長へとつないでいこうと、さまざまな政策やルールの策定が続けられています。たとえば、データや人工知能(AI)の濫用・悪用などを防止することで人権を保護し、市場の公正さを保ちながら、プラットフォーム企業やIoT(モノのインターネット)製品製造企業などが収集するデータの第三者による活用や、AIの開発・利活用などを促進する法や規制が準備されてきました。

データ法、データガバナンス法は、この欧州デジタル戦略を実現する重要な制度的枠組みとして注目される一方、日本を含む欧州外への影響も注視されています。

本講演に続くディスカッションでは、加藤尚徳KDDI総研アナリストに指定討論者として議論をしていただきます。加藤先生は、SITE研究会で、長くEUにおける欧州デジタル戦略および、現在話題のデータガバナンス法で重要なAIの活用規制(自動顔認識・プロファイリングの規制)などについて報告をしてきました。加藤先生とのディスカッションによって、講演の内容をさらに深めます。

ご講演とディスカッションを通じて、今後の世界的なデータ経済における人権保護や市場の公正さなどと両立する経済成長への道を探ります。

開催日時・場所・後援

日時

2022年6月9日(木) 16:00-18:00

場所

立教大学11号館5F会議室(池袋キャンパス)+オンライン開催

<注意事項>

  • 立教大学では現在入構検問を行っております
  • 当日は大学正門ではなくタッカー門からキャンパス内に入構してください
  • 入構証はここからダウンロードできます。パスワードは参加者に配信されたメールをご参照ください。
  • 入構時に検問所で、添付の臨時入構証をスマートフォン画面でご提示ください

当日の会場につきましては下記の地図をご覧ください。建物入口は8号館側(西側)にあります。

キャンパスマップでは、「学院北門」から南に下った左側(西側)になります。

タッカー門は池袋駅から正門を通り越して次の門です。

アクセス総合
駅からのマップ

後援

本講演および研究会は、立教大学人工知能科学研究科の後援を受けています。また、本講演は、IEEE-SIT30(SSITJ: Society for SocialImplication of Technology, Japan)の後援を受けています。

聴講参加費について

本シンポジウムの聴講には、研究会への「参加費」が必要となります。 「参加費」の金額は各回の研究会ごとに設定されます。

今回の参加費は、 当研究会のプログラムから、「参加費について」の項目のリンクをクリックしてご確認いただき、ページ下の「聴講参加費(この開催のみ有効な参加費)」の該当「種別」をクリックしていただくと、登録ページに移動します(カード支払い、もしくは振込用紙による支払いを選択できます)。

なお、研究会の年間登録を行っていただくことで参加費は無料となります。 参加費のお支払い、もしくは、年間登録をしていただくと、「技報オンサイトビュー」より技報の電子ファイルをダウンロードする権利が付与されます。(参加費支払いの場合、参加された回の研究会の発表資料のみダウンロード権が付与されます。)

参加費や年間登録、技報オンサイトビューなどのさらに詳しい情報も、上述の「参加費について」をご参照下さい。

本件に関する問合せ先

SITE研究会 委員長
大谷卓史(吉備国際大学)
si-conct

テーマ

情報セキュリティ,知的財産,プライバシー,及び IT社会問題一般

このテーマ以外にも,下記キーワードに関連した内容を募集しています.

情報通信と倫理,コンピュータ倫理,倫理学,思想・哲学,
情報化と人間の変容,プライバシーと個人情報保護,暗号と倫理,
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