研究会案内
ハイディフィニションオーディオ研究会への期待蘆原 郁 (電子技術総合研究所) |
MP3に代表されるデータ圧縮技術や次世代オーディオと呼ばれる高品位ディジ
タルオーディオ規格の登場により, オーディオ業界は, まさに新たな時代を迎え
ようとしています.
特に, 周波数帯域およびダイナミックレンジが従来のコンパクトディスク
(CD)に比べて大幅に拡張される次世代オーディオでは, 今まで再現できなかっ
た超音波領域まで再現できることや, 120dBをこえるダイナミックレンジが実現
されること, 本格的なマルチチャンネルオーディオが盛り込まれることなどに大
きな関心が寄せられています.
しかし, 同時に様々な課題, 問題点も指摘されています. 例えば, 24ビット量子
化の品質を安定供給するためには, 録音時のクリッピング等を避けるため, 少な
くとも26ビット程度の精度を持つ録音装置が必要となりますが, そのような装置を校
正する技術は, 報告されていないのです.
また, 録音スタジオでは, 超音波領域まで含めたノイズ対策が求められますが,
種々の電子機器類(特にブラウン管等)から発生する超音波ノイズを, 人間の聴
覚だけで監視するには限界があります.
このような問題点も含めて, 応用音響研究専門委員会第2種研究会として発足したハイ
ディフィニションオーディオ研究会では, 音響計測, オーディオ, 心理音響など
異なる観点から, 自由かつ活発な議論が行われることを期待しています.
なお, 第一回ハイディフィニションオーディオ研究会は, 11月25日(木),
電子技術総合研究所(茨城県つくば市梅園1-1-4)にて開催されます
( http://www.etl.go.jp/~acoustic/research/
hda.html に掲載中).