国際会議報告

「ITC-CSCC'99」報告

田村 裕 (新潟工科大)

本年のITC-CSCC(International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications)は, 新潟県佐渡島で 7月13日〜15日に開催されました. 本会議は, システムと信号処理学術研究集会と 大韓電子工学会(IEEK)の共同主催, IEEEのCircuits and Systems Societyの 協賛による国際会議で, 1985年からスタートし, 今回で14回目を迎えました.

投稿論文は402件で, 日本受付が190件, 韓国受付が 212件でした. そのうち, 4件の招待論文, 3件のスペシャルセッション を含め, 354件が採録されました. 日本と韓国からの投稿が大部分を占めま したが, タイを初めとする合計で10カ国からの投稿がありました.

特別講演としては, 佐渡博物館の本間寅雄氏による「Sado's History and Culture」と NTTデータの青木利晴氏による「From Telecommunication Business to Global Information Sharing Business」と題した2件の基調講演, 電波産業会の佐々木秋穂氏による「The Current Situation of IMT-2000 Standardization」と題したバンケットスピーチが ありました(写真).

セッション数は70, ポスターセッションを含め並列度は9で, 分野は, 会議名が示すように, 回路とシステム, コンピュータと通信 と広範囲にわたっています. 今回のテーマは「Flap of Wing to 21st Century Global Network」でしたが, これは, 6月に佐渡で誕生した朱鷺 にもちなんだものです.

参加者は, 事前登録の段階で日本から約220名, 海外から200名の合計420名 でした. 事務局側の予想より多く, レセプションやバンケットでは人があふれ るほどでした. 会場となるホテルは, 港よりバスで1時間程度かかるところで, 会場までの 移動に多くの時間をかけて参加いただきました. 基本的には温泉付き日本風 ホテルですので, ほとんど5〜6人定員の畳部屋でした. ツアーを組んで参加した 韓国以外の参加者には洋室をあてがいましたが, まったく足りず, 団体旅行 添乗員用の部屋も使用することとなりました. このホテルは基本的に食事付であり, 周りには自然以外の何もないため, 観光を考えていなかった方には, 会議三昧の3日間であったかと思います. 会議の様子は近く, http://sonic.ed.niigata-u.ac.jp/itc-cscc99/ で公開する予定ですので, 是非ご覧ください.

なお, 来年2000年のITC−CSCCは7月11日から13日まで韓国の釜山で 開かれる予定です.

最後となりましたが, 本会議で発表された研究成果を対象とし, 別途論文募集・ 審査を経た論文が電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ英文論文誌にて 2000年6月に小特集号として発行される予定 ですので, こちらの方もご覧 下さい.