ITS (高度交通システム) 研究会
発足のご挨拶

ITS 研究専門委員会 委員長
河野 隆二 (横浜国大)

平成 11 年度より, 電子情報通信学会基礎境界ソサイエティの第1種研究会 として, 高度交通システム分野を中心とした関連分野の研究, 開発, 教育活動を 行う ITS(Intelligent Transport System)研究専門委員会が発足致 します。

ITS研究会の目的

高度情報化社会のインフラストラクチャとして, 情報の流れ(通信ネットワー ク)と車の流れ(交通ネットワーク)は, 社会生活における環境, 都市, 防災, 福祉などの複合的な問題を解決し, より良い社会環境をつくるために, 統合的に 構築することが望まれている。高度交通システム(Intelligent Transport Systems:ITS)は, 道路と車を最先端の情報通信技術を用いて結ぶことにより, 簡単かつ高度に道路を利用でき, 安全, 快適かつ効率的な交通を実現できる情報 通信ネットワークと交通ネットワークの統合システムであります。 しかし, ITSの実現に必要な情報通信, 航行エレクトロニクス, 測位測距, ネットワーク制御, 情報セキュリティ, 画像処理と理解などの技術の有機的な融 合と体系化は未だなされておらず, 学問的に大きな発展が望まれております。 また, 関連5省庁の連絡会議では「最先端の情報通信技術等を用いて」実現する とうたわれていますが, 我が国の電子情報通信分野を支える当学会ではこれまで 組織的な取り組みが行われていませんでした。電子情報通信分野の研究開発を担 う当学会では早急に対処し, 統一的な発表・議論の場を提供することは本学会の 社会に対する責務であると考えられます。 ITSの研究は個別にはこれまでも発表されていますが, 発表・議論の場が従来のそ れぞれの分野に分かれていました。そこで, 本研究会は, 通信(B)ソサイエ ティ, 情報システム(D)ソサイエティとの連携のもとに基礎境界(A)ソサイ エティに基点を置き, 従来から見れば異分野の研究者・技術者の有機的な連携を 促す場を提供することによりITS技術の研究開発の発展を促すことが本研究専 門委員会の設置目的であります。

本研究会の前身

 なお, 第3種研究会のITS基盤技術研究会は96年10月より2カ年間で活動を行い, 計6回の研究会を開催して参りました。学術分野としてのITS基盤技術の調査を目 的とした委員会でクローズドで開催される性格のため, 論文発表の件数や参加者 の数よりも, 委員の数に学会会員の興味と必要性が反映されると考えられますが, 約15名でスタートしたITS基盤技術研究会も第6回には30名を超す委員数に増加し て参りました。また, 昨年秋季のソサイエティ大会では4日間連続で ITS情報通信シンポジウムを開催し, 6セッションに渡る発表論文数が70件を数え, 予稿集は独立分冊を発行するに至りました。情報通信を重視し総合のシステム学 として急速に学問分野としてのITSを立ち上げようとしているアメリカの動きとも 一致しています。世界に遅れることなく, 世界をリードすべく, 日本において本 分野が健全に発展することに貢献する所存でおります。

本研究会の研究分野

 本研究専門委員会は,これまでの個別の発表・議論の場を集約し,従来から見れば異分野の研究者・技術者の有機的な連携を促す場を提供するよう活動してまいります. 広範囲な分野の研究者相互の情報交換,交流を促進し,ITS技術の進展に寄与していきたいと考えています. 会員の皆様の積極的な御参加と交流をお願いする次第です.  本研究専門委員会で取り扱う主要分野は以下のとおりです.

【問合先・連絡先】
委 員 長 河野隆二(横浜国立大工学部)
副委員長 長谷川孝明(埼玉大工学部)
副委員長 曽根原 登(NTTヒューマンインター
フェース研究所)
幹  事 水井 潔(関東学院大工学部)
幹  事 森川博之(東大工学系研究科)
幹  事 大沢 裕(埼玉大工学部)

第1回研究会のご案内

日時:4月27日(火)13:00〜17:00
会場:東京商船大学越中島会館(東京都江東区越中島
 2-1-6,営団地下鉄東西線門前仲町駅下車徒歩7分,
 JR京葉線越中島駅下車徒歩3分,営団地下鉄有
 楽町線月島駅下車徒歩8分.
 TEL: (03)5245-7381 林尚吾)
議題: ---21 世紀型 ITS へのロードマップ---

  1. ITS 研究会について 河野隆二 (横浜国大)
  2. ITS の将来展望について 大学関係者
  3. 21 世紀の ITS サービス像 メディア関係者
  4. ITS 情報通信システムの将来ビジョン (電気通信技術審議会答申を踏 まえて) 渡辺克也 (郵政省)
  5. 次世代を創る ITS ---パネルディスカッション---
    パネリスト: 大学関係者, インフラ/キャリア系, 自動車メーカ, 電機メーカ, サービスプロバイダ, 行政

◎最新情報はITS研究会のホームページをご覧ください. (http://www.mlab.t.u-tokyo.ac.jp/ITS/)

☆ITS研究会今後の予定 〔 〕内発表申込締切日
6月17日(木), 18日(金) 名古屋大学 テーマ:ITS 全般,および共催テーマとして符号化・変復調・ア クセス技術 (SAT, SST研共催)〔4月20日〕
【発表申込・問合先】
水井潔(関東学院大学)
Tel+Fax (045)786-7124
E-mail: mizui@kanto-gakuin.ac.jp
 発表申込みは以下の内容を電子メイルにてお送りくだ さい. 発表希望月, 題目, 発表者(登壇者に○), 所属, 論文の性格, 内容梗概, 連絡先.