行事報告
小・中学生の科学実験教室
牧野 光則 (中大)
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電子情報通信学会では, 社会人・大学生を主な対象にした生涯教育や講習会, 見学会などが活発に開催されている他, 小学生〜高校生を対象にした教室・見 学会も実施されている. その一環として, 1998年10月31日(土)中央大学理工学 部にて「人にやさしい技術と道具」と題して小・中学生対象の科学実験教室が 行われた.
開催日は小・中学校の授業があるため, 応募人数が少ないのではないかと当初 心配された. しかし, 募集開始後約一週間で予定の生徒30名(保護者は別枠)を 突破し, 慌てて用意できる機材の上限である54名に拡大した(それでも10名程 の方にはお断りせざるを得なかった).
当日は
| 「コンピュータで道案内」 | (田口 東) |
| 「火の玉でごみ退治」 | (稲葉 次紀) |
| 「ひ・み・つっ♪」 | (趙 晋輝) |
特別講演では, 各国の言語による数の数え方に見られるN進法や, 一筆書き, パラドックスなど, 生徒が興味を持ちそうな題材を選び図を多用した内容であっ た. 小学生が理解しているのか多少不安であったが, 講演終了後の大きな拍手 や最後に行ったアンケートによれば, その心配は杞憂であったようである.
見学会では, 私立大学ハイテク・リサーチ・センターである地理情報システム ならびにプラズマによる廃棄物処理の実験室, そして電子透かし・暗号システ ムに関する研究室を訪問し, それぞれ大学院生から丁寧に説明・実演を受けた. 特に暗号研究室を訪問した生徒には本人の顔画像を利用した暗号システムの実 行結果が帰宅時に渡され, 好評であったようである.
体験教室では, Web Pageを利用したCG画像作成システムを利用して簡単なCG画 像製作を体験した. 生徒はWebブラウザの利用方法を予想以上に速く習得して しまい, また, 参加人数が当初の1.5倍強になっていたこともあって, Webサー バの負荷が急上昇し, 反応がしばらくないなどのトラブルもあった(生徒2〜3 人に対して大学生・大学院生1名を担当させていたので何とかその場を繋ぐこ とができたのは幸いであった). しかし, なんとか全員画像を作成し, 作成画 像を組み込んだWeb Pageを確認できたものの, 全員が帰路についたのは予定終 了時刻の1時間後であった.
当日担当した主な印象は次の通りである.
アンケートによれば, このような科学実験教室に今後も参加したい親子は参加 者の85%に達しており(参加したくない:3%, 無回答:12%), この他の質問に対 する回答からも本企画がまずます成功ということができよう. なお, 参加者の 感想やスナップ, 作成画像等が http://www.ieice.or.jp/jpn/kagaku/101031.html から辿ることができるので 是非御覧頂きたい.
今後も学会はこのような企画を各地の大学・企業にて実施する予定とのことで あるので, 今回の中大の取り組みが何かの参考になれば幸いである.