国際会議報告
NOLTA '98 報告NOLTA '98 Secretary 高橋 規一 (九大) |
1998 International Symposium on Nonlinear Theory and its Applications (NOLTA '98)が, 9月14日から17日までの4日間, クラン・モンタナ (スイス) の会議施設 Le Regent にて開催された. NOLTA は, 非線形問題の基礎研究とその応用に関する研究の活性化の ために設立された学術研究集会であり, 今年で9年目を迎えている. 海外での国際会議開催は NOLTA '93 (ハワイ), NOLTA '95 (ラスベガス), NOLTA '97 (ハワイ)に続き4度目だが, ヨーロッパでの開催は今回が 初めてである.
会議は, Prof. Leon O. Chua (U.C. Berkeley), Prof. Joos Vandewalle (Katholieke U. Leuven), 甘利俊一先生 (RIKEN) による3件の Plenary Talkと, 50の Regular Session, 18の Special Session で 構成され, 日本, ドイツ, イタリア, スイス, ロシア, アメリカ, フランスを始めとする28カ国から約350人の参加者が集まり, 合計 345件の論文が発表された (プログラムの詳細については, NOLTA '98 ホームページ http://www-kairo.csce.kyushu-u.ac.jp/nolta98/ を御覧頂きたい). 3件の Plenary Talk はいずれも大盛況であったし, 各セッション会場でも質疑応答や意見交換が活発に行われていた. ヨーロッパを始めとする海外からの参加者がかなり目立っていた ことや, 18の Special Session のうち海外研究者が提案したものが 10を占めていたことなどからも, NOLTAの国際化は着実に進んでいる と言えよう.
16日夜の懇親会では, NOLTA '98名誉委員長の堀内和夫先生 (早大), NOLTA運営委員長の甘利俊一先生 (RIKEN), 次期 NOLTA 運営委員長の 上田[目完]亮先生 (京大), NOLTA '98実行委員長の一人である Prof. Martin Hasler (EPFL (スイス連邦工科大)) によるスピーチと, NOLTA '99 副委員長である大石進一先生(早大)によるNOLTA '99開催の アナウンスが行われた. さらに, NOLTAにおける堀内先生の長年の 多大な貢献に対し, 運営委員会からの表彰が行われた. 出席者が 予想を超える多さで, セッション同様, 懇親会も大盛況であった. ただし, そのために, 席の確保やテーブルの増設に大変苦労した.
今回の NOLTA では, 論文集の印刷, 会場の手配, プロジェクターや パソコン等の機材の準備, 交通案内等で EPFL の方々に大変お世話に なった. 特に Prof. Hasler には, 会場の最寄りの駅で参加者を 出迎えて下さるなど, 文字通り走りまわって協力して頂いた. また, 会議運営に際し, 日本側とスイス側スタッフで事前にミーティング を開くなどして, 友好的な協力体制が確立されていた. スタッフ間 のこうした国際交流も NOLTA '98 の収穫の一つであろう.
最後に, 開催地であるクラン・モンタナについて少し触れたい. クラン・モンタナは, ジュネーブから電車で東へ約2時間半の所に あり, アルプスの山々に囲まれた標高1,500mの高級リゾート地で ある. 事前情報によると, 9月はまだ暖かくてゴルフやハイキング に最適とのことだったが, 会議期間中はかなり寒く, 初日には雪が 散らついていた(クラン・モンタナで9月に雪が降るのは極めて珍しい らしい). 会議への影響が心配されたが, 幸い, ほとんど無かった. むしろ, アルプスで降雪が見られて喜んだ参加者の方が多かったか も知れない.
次回の NOLTA は1999年11月28日から12月2日の間, Hilton Waikoloa Village (ハワイ島)にて開催される予定である. 詳細については, NOLTA '99ホームページ http://hawk.ise.chuo-u.ac.jp/NOLTA/1999/ を参照されたい.