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(財)九州システム情報技術研究所
第1研究室研究員 伊達 博
次長 森光 武則

1.(財)九州システム情報技術研究所とは?

新しい都市型産業といわれる情報関連企業の集積化を図り、福岡市は シーサイドももち地区にソフトリサーチパークを建設し、21世紀に向けての 経済活動の活性化施策を推進している。 九州システム情報技術研究所 (ISIT/KYUSHU : Institute of Systems & Information Technologies/KYUSHU) は、これらの諸企業と地元の大学との 緊密な連携を推進するための中核研究所として、通商産業大臣の許可を得て、 平成7年12月25日に設立された。 基本財産は約3億円、賛助会員(1998年3月31日現在)は、法人会員65社、 個人会員10名である。 当研究所における「システム情報技術」とは、コンピュータやネットワーク などを用いて、既存の社会システムを再構築し、円滑に運用するために 必要となるシステム化技術およびその基盤となる情報技術のことを意味して おり、その目的は、産学官協調を基本に情報関連分野 における新しい技術と産業を育成し、地域経済の発展に貢献することである。

2. 研究内容

一般に、産学官協調に基づく研究開発は、
  1. 技術移転・共同研究開発型
  2. 技術動向(潮流)指導型
  3. 問題解決型
  4. 技術評価・経営指導型
の四つの型に分類される。 産学官協調により進めてきた具体的な施策の内容を以下に示す。
  1. 技術移転・協同研究型

    産学官協調を効果的に進めるためには、研究所のレベルを不断に高めておく 必要がある。現在の研究テーマは、

    1. システム設計の体系化と実証
    2. ソフトウェア設計手法とネットワークシステムの研究
    である。(a)としては、特定用途向けシステムのためのネットワークを 利用した遠隔地間協調設計手法、ハードウェア/ソフトウェア協調設計手法の 研究を推進している。(b)としては、系統的なソフトウェア開発手法、 ネットワークによる社会/経済システムの構築、品質保証/ネットワーク 構築技術などの研究を行っている。このような研究テーマに関連して、 平成9年度は民間企業や各種法人などと、約11件の受託研究や協同研究を 実施した。受託金額ベースでは、昨年度に比べて約85%増であった。 また、この他にもオンライン認証WGやPPRAMコンソーシアムなどの活動を 積極的に推進している(詳細は、当研究所ホームページ参照)。
  2. 技術動向(潮流)指導型

    産学官の交流の場として、定期交流会を1回/2月のペースで開催している。 また技術セミナーも平成9年度は3回実施し、最近開催したものでは、 約140名の方に参加いただいた。 海外との研究交流や各種学術会議の実施の他、情報収集・提供についても、 広報誌やホームページを通じて積極的に行っている。

  3. 問題解決型

    より直接的な地域貢献方法として、コンサルティング事業あるいは 技術相談により、企業や地方自治体などで発生する技術上の諸問題を解決する 方法を提示している。平成9年度は約35件(前年比30¥%増)のコンサルティングを 行った。また、OJTや認証WGなどの諸活動を通じて、先端技術に関する 人材育成を行ってきた。これらの活動により、新しいヒューマンネットワークが 確実に構築されつつある。

  4. 技術評価・経営指導型

    経営指導に付いては、まだ力の及ぶところではないが、産業界からの 受託研究により、システム情報技術に対する要求や、技術動向を調査し、 ロードマップとしてまとめるなど、技術評価と今後のビジネスモデルを 提示している。グローバルな視野から、産業界の要求を大学の 基礎技術と結び付けるための活動を推進している。

3. 研究所の構成

当研究所は、二つの研究室、研究企画部、プロジェクト推進部、総務部、 事業部から構成されている。各研究室では、研究室長の下に、プロパー 研究員1名、企業からの出向研究員2名、研究助手として、大学院の学生が 多数従事している。また、地域レベルにおいても、今後ますます研究開発が 重要になってきているため、研究スタッフを増やし、これまでのテーマ に加えて、画像や音声情報に関するヒューマンインターフェース分野の 研究を開始する予定である(詳細は当研究所ホームページ参照)。

ホームページアドレス: http://www.k-isit.or.jp/
住所: 〒814-0001 福岡市早良区百道浜2-1-22 福岡SRPセンタービル7階
電話: 092-852-3460、FAX:092-852-3465