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1998
年 電子情報通信学会 総合大会
企画案内
大会担当幹事 伏見 重雄(NEC) |
標記大会が平成10年3月27日(金)〜30日(月)の間、東海大学湘南校舎に於いて 開催されます。基礎・境界ソサイエティ企画をご案内致します。
●パネル討論(3件)
アナログ回路の設計や実現は、ディジタル回路に比べ、複雑で経験的知識が 必要であると言われている。一方、アナログ回路技術の不足や教育養成の 難しさが問題となっている。このような問題の一解決法として、AHDLが期待 されている。しかし、実際のアナログ設計では,素子のばらつきの問題や、 回路図に表れない寄生素子や雑音のモデル化等の難しい課題を抱えており、 AHDLで十分精度の高い設計ができるとは言い難い。
以上の背景を踏まえ、本パネルでは、ADHLとは何か、その適用限界、今後の 展望などについて多角的な討論を予定している。ADHLの研究者の興味に 偏らず、広く一般ユーザを対象にした構成を考えている。
1998年は、情報理論の始まりと言われるShannon の論文が発表されてから、 丁度50年という節目を迎える記念すべき年にあたる。この50年間、情報理論は、 理論面での発展だけではなく、応用面での発展も通して、今日の情報化社会に 大きく貢献してきた。そこで、情報理論研究専門委員会では、シャノン理論、 情報源符号化、データ圧縮、レート歪理論、通信路符号化、符号理論、 多端子情報理論などの情報理論に関する主要なトピックスについて、 これまでの発展の過程ならびに今後の展望などを含めた内容のパネル討論を 予定している。なお、本パネル討論は午前・午後を通した一日セッションと する。
情報通信倫理研究会では情報通信倫理についての議論を行うと共に倫理綱領の 策定を目指して活動を行ってきた。情報通信倫理綱領試案は情報通信倫理綱領 策定ワーキンググループによりまとめられたのだが、電子情報通信学会の 情報通信倫理綱領とするためには意見を幅広く汲み上げることが不可欠である。 特に、情報通信倫理綱領策定ワーキンググループにおいて中心となって活動を 行ったメンバーは研究経験の豊富な方が多数を占めているため、若手の意見にも 耳を傾け、意見を反映していくべきであると考えられる。そこで、 情報通信倫理綱領を含む情報通信倫理が若手やベテランに実際にはどのように 理解されているかについてパネル討論を行う。
超音波や電磁波などの波動を用いた検査・映像法は我々の周りの至る所で 用いられている。こうした問題を、波動の観測データに基づいて物体 パラメータを求めるための逆問題と考える取り組みが最近活発に行われており、 その実用上の成果が期待されている。ところが、この逆問題手法が一般の 関心を強く惹く反面、理論的扱いが難解な研究途上の技術であるため、 系統だてて優しく書かれた成書が少なく初学者の基礎的学習の障害に なっている。このような現状を踏まえて、ここでは特に超音波の波動問題に 具体的な焦点をあてて、波動伝播における逆問題の理論的基礎、アプローチの 方法、応用例や研究動向などについて、学部学生、大学院学生にも理解 できるよう、丹念でやさしいベーシックな講演を行う。
情報セキュリティ技術の要請が急速に高まっており、これに合わせて、 暗号認証メカニズムに代表される技術論に偏った所から、社会との接点を 求める所へ意識変革(パラダイム変換)しつつある。従来の技術的見地からは、 鍵管理にくくられる分野であるが、社会機能として、認証局、公証局、 キーリカバリーセンタ、等が続々と構築されているところである。 しかし、その実態が鳥瞰的に語られることが少なく、良く把握できない 状況になっている。
そこで、当研究会の伝統である暗号の鍵管理という技術論から話しを始めつつ、 各分野で情報セキュリティの社会機能を構築しつつある方や政策担当者を お呼びし、理解を深める機会を提供することを目的とする。
2000年の導入を目指した第3世代の移動通信システムIMT2000の無線アクセス 方式の有力な候補として、スペクトル拡散技術を用いたCDMAの研究が急速に 進められ、近年本会でも活発な研究発表が行われている。一方、長い研究の 歴史を持つスペクトル拡散技術に対し、深い理解の機会がないまま、CDMAの 研究開発に携わっている技術者、研究者の方も多いと考える。 そこで、拡散符号、同期、相関復調、多元接続とチャネル容量などについて、 IS95やワイドバンドCDMAなどの近年のCDMAを支えるスペクトル拡散技術を 主として理論的側面からわかりやすく解説することを試みる。