1997年ソサイエティ大会企画 シンポジウム:SA-5
「スペクトル拡散通信における同期」
9月5日 14:55〜17:00 53号館 204教室

河野 隆二 (横浜国大)

羽渕 裕真(茨城大学)

スペクトル拡散(SS)技術は、最近、移動通信(CDMA セルラーシステム、移動体衛星システム)を中心に、高度道路 交通システム(ITS)、無線LAN、GPSなどの測距・測 位システム、通信と測距統合システム、など大きな広がりを見 せています。また、SS民生システムの実用期を迎えて、マル チキャリア等の並列変調、システム内外の干渉除去・マルチユ ーザ受信、高速同期・測距用の拡散符号等の広範なスペクトル 拡散技術を支える高度要素技術について、研究と開発が盛んに 行われています。

更に、スペクトル拡散通信の重要な要素技術の一つとして、 同期が上げられます。今後、スペクトル拡散通信の実用化をよ り推進させ、この技術をより広範囲な分野へ適用するためにも 同期の問題を解決することが必要不可欠となってきます。この スペクトル拡散通信の同期と一言で言っても様々なものがあり ます。例えば、

(1) 送信情報を受信機で取り出すための受信同期、
(2) ユーザ間の同期、
(3) 基地局間の同期、

などが考えられるでしょう。(1)の受信同期につきましては、 同期状態を確立すための同期引き込み(または同期捕捉)と同 期確立後その状態を失わないようにする同期追従(または同期 保持)があります。(2)(3)につきましては、同期用のパイロッ ト信号やGPSなどを利用して捕られ、これは(1)の同期確立 の手助けにもなっています。

そこで、本シンポジウムでは,スペクトル拡散通信における 同期捕捉、同期追跡の基本技術、および無線LAN、移動体通 信、構内通信等、スぺクトル拡散通信の具体的な応用における 同期の問題に関する発表を集約し、討論を行なうことを目的に 提案致しました。

本シンポジウムでは5件の論文が集まり、講演が行われます。 その内容は、

であります。SS通信方式を様々な分野で利用するためには、 同期問題は避けて通ることはできません。是非、本シンポジウ ムに参加して討論に加わって頂き、現在の問題点とその解決法 の一端を把握して頂きたいと思います。

また、本シンポジウムの前に同日同会場において「一般講演 A-5 スペクトル拡散」のセッションも行われますので、是非 ご参加頂き活発な討論をお願い致します。