チュートリアル講演:TA-1
「音の非線形現象をやさしく学ぶ」
9月4日 13:00〜17:10 56号館 102教室

兒島 俊弘 (玉川大)

自然界の波の現象は、数学的に分けると、「線形」と「非線形」とに分ける 事が出来ます。ところが、音響・超音波を含めて、一般に非線形現象というと 取り組みにくい難解な印象をもちがちです。しかし、最近のコンピュータの発 展に伴い、かなり複雑な非線形現象も解析可能になり、その特有な特性が明ら かになってきております。ソリトン現象は、その代表例といえるでしょう。

今回の講演は、先ず、プロローグとして、非線形現象とはどのような現象な のか、音の非線形現象を簡単な実験結果から現象論的に眺め、それを積極的に 応用した例を紹介することから始めます。そして、媒質を気体、液体、固体に 分けて、だんだんと内容を深めてまいります。講演の順序は、それぞれの媒質 について、非線形現象をどのように解析したらよいのか、どのような面白さが あるのか、どのような応用があるのか、最近どのような研究がなされているの か、等について述べていきます。内容は、大学の学部生、大学院生、会社の新 入社員の方々にも分かりやすいように、時間をかけて、``やさしく学べる''よ うに工夫してあります。

本講演の講師、題目はつぎのとおりです。

1)音波の非線形現象とその不思議
中村 昭 教授 (福井工業大学)
2)気体、液体中の音波の非線形現象
鎌倉 友男 教授 (電気通信大学)
3)固体中の音波の非線形現象とその応用
中川 恭彦 教授 (山梨大学)

これまで、非線形現象は、どちらかというと理学的興味で発展してきました 分野ですが、現在では工学的観点からの研究も進展しています。これから期待 される研究としては、超音波から指向性の鋭い可聴音をつくる「音のスポット ライト」、新しい通信方式に利用される「高速信号処理デバイス」、「非線形 機能デバイス」などが有ります。今回のご講演下さる、講師は、この分野の研 究の第一線で長年にわたってご活躍されておられる先生方です。

この機会に、是非、会員の皆様をはじめ、どなたでも興味をお持ちの方々の 多数のご参加をお待ちしています。

なお、本講演の予稿集は、「基礎・境界講演論文集」に掲載されています。