第7回マイクロ波シミュレータワークショップ

実行委員長:  生野浩正(熊本大)

 マイクロ波シミュレータ研究会(委員長:川崎繁男、東海大学)は,マイクロ波か らミリ波,さらには光波帯にわたる電磁波の解析技術やシミュレーション技術の発 展,普及を目指して,産業界と学会との間の緊密な連携のもとに,広範な活動を展開 しております.

 さて、第7回目を迎えるワークショップでは、電磁界シミュレータを電磁界理論研 究の立場から検討します。はじめに、電磁界シミュレータの主要な手法である積分方 程式に基づく手法とマックスウェルの方程式の直接解法の二つの手法について、3次 元問題の解法としての基礎理論と応用例を提示し、数値シミュレーションにおける理 論的・技術的ノウハウを詳細に議論します。次に、マイクロ波シミュレーションの実 例として、超高周波領域で注目を集めている多重波伝播シミュレーションとアクティ ブ回路の数値シミュレーションの実際についての講演を予定しています。これらの講 演に続いて、最近脚光をあびているUWB(超広帯域)通信方式の話題を電磁界およびデバイスシミュレーションの立場から取り上げ、その技術課題を明確化すべくレビュー講演を企画致しております。併せて、ソフトベンダや大学等による自作シミュレータの展示と実演,市販シミュレータの紹介も予定しています.また、講演会終了後に、懇親会も兼ねて技術交流会も計画しております.

 マイクロ波シミュレータに関心をお持ちの研究者や技術者には、更に大学院生諸君 には、シミュレータ技術に関する理解を深める場,また、率直な意見交換や問題提起 の場として,このワークショップにご参加くださいましようご案内申し上げます.

日時:       2003年3月17日(月) 9:30〜17:00

開催場所:  中央大学後楽園キャンパス(〒112-8551 東京都文京区春日1-13-27)

         http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/access/access_korakuen.html

午前中 (9:40〜11:50)

第1部 マイクロ波解析の手法解説と応用例:

1.体積積分方程式による近接場・ナノ光学の3次元数値シミュレーション  田中嘉津夫(岐阜大)

休憩

2.波動伝播の線路表示に基づく電磁界時間応答解析−伝送線路行列法と空間回路網法

                                吉田則信(北大)

        昼食休憩

午後(13:00〜17:10)

第2部 マイクロ波シミュレーションの実際:(13:00〜14:30)

3.移動体およびワイヤレス通信における多重波伝播シミュレーション 高田潤一,朱厚涛(東工大)

4.漸近解法を用いた高周波散乱解析のシミュレーション          白井 宏(中央大)

5. 超高周波フォトダイオードとその光マイクロ波/ミリ波応用

伊藤 弘、古田 知史(NTTフォトニクス研究所)

休憩

第3部 特別話題(14:40〜15:10)

6.UWBのための電磁界・回路・信号処理シミュレーション技法の課題    荒木純道(東工大)

第4部 ベンダー展示及び大学展示(15:10〜17:00)

懇親会(17:30〜19:30)

参加費 無料(資料代実費3,000円)

会場準備のため,あらかじめE-mailにて参加申し込みをして下さい.

[申込み・問い合わせ先]

木村秀明(NTTアクセスサービスシステム研究所)

E-mail: hkimura@ansl.ntt.co.jp

Tel:+81-43-211-3286 Fax:+81-43-211-8883

主催 電子情報通信学会マイクロ波シミュレータ専門委員会(第2種研究会)