平成22年7月31日

講習会のご案内

拝 啓

2010年も、依然、予断を許さない経済状況が続いておりますが、貴社におかれましては、ご清勝のことと拝察申し上げます。

ご周知のように、電子情報通信学会・機構デバイス研究専門委員会(委員長 吉田 日本工業大学)では、電気的な接触・接続技術に関するテーマを取り扱っております。その活動の一環として、講習会を企画して参りました。機構デバイスに関する基礎から応用分野の知識とその技術の伝達に少しでもお役に立ちたいという思いです。

過去2年間は、3月に開催致しましたが、大勢の方にご参加いただき、改めて厚く御礼申し上げます。今年は経済状況を考慮し、来る9月9日に開催を予定しております。

同封のプログラムにありますように、本講習会で定番となっております機構デバイスの基礎として、接触現象の基礎理論等を玉井先生(三重大学)に、接点材料の基礎(電気接点の接触障害と接触信頼性評価法)青木フェロー(田中貴金属工業)にお願いします。

さらに、近年、太陽光発電、電気自動車の普及により、直流回路網が重要となってきております。この直流給電網の基礎技術として直流遮断があり、アークを確実に、短時間に消弧する事が必要とされます。この点の基礎を関川先生(静岡大学)にお話しいただきます。

また、アーク現象などに関連したEMCは、製品を製作する場合に、国際的にもますます重要な技術となっております。EMCの基礎的な理論と技術を井上先生、萱野先生(秋田大学)にご講演いただきます。

複雑な要因がからんだ、一件混沌とした印象もある機構デバイスですが、経験豊かな講師が、これまでの実績をベースにして、機構デバイスにとって、重要な基礎知識、概念を整理して、分かりやすい内容で講演いたします。また、講演会後も役に立つテキストも準備いたします。

つきましては、御社、ならびに、御社の関係者にご参加賜りたくご案内申し上げます。

ご多忙中、突然の書面にてのご案内となりますが、宜しく、お取り計らいの程をお願い申し上げます。

末筆ながら、猛暑の折から、十分なご自愛と御社の益々のご発展を祈念致しております。

敬 具

 

社団法人・電子情報通信学会

機構デバイス研究専門委員会

講習会担当 澤 孝一郎