機構デバイス(EMD)研究専門委員会の紹介
                 委員長 玉井 輝雄
    
    機構デバイス(Electro-Mechanical Device : EMD)は, エレクロニクスにお
   いて長い歴史を持っています.近年,情報伝達の高度化,多様化の進展はめざ
   ましく,マルチメディア時代の到来をむかえ,各種情報機器やシステムをはじ
   めとして,宇宙科学の先端的分野からホームエレクトロニクスまでの広範囲の
   ハード面を支えているのが機構デバイスであります.
    特に最近では,機構デバイスの小形・微細化,多機能化,経済化等が重要と
   なってきており,これに加えて,光機構デバイスの進展や超音波・圧電現象の
   応用が盛んとなってきています.さらに,これらの技術革新に対応するため,
   マイクロマシン,ナノトライボロジー等を融合させた新しい機構デバイス展開
   と発展の様相を見せています.
    機構デバイス研究専門委員会では,この様な背景をふまえて,月に一回以上
   の機構デバイス研究会を開催し,エレクトロニクスの多様なニーズに応えるた
   め,機構デバイスの基礎現象から先端的応用にいたる幅広い研究の発表と討論
   が,学校,企業,研究機関等から行われています.
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エレクトロニクスソサイエティーニューズレター17号(97年4月)より抜粋