開催趣旨
近年、AI技術の進歩は社会のあらゆる側面に革新をもたらしており、ChatGPTに代表される生成AIの登場以降、日常生活におけるAI技術の浸透は急速に進展しています。研究開発の現場においても、生成AIは重要なツールとして活用されるようになり、今後の基盤技術創出においては、従来とは異なる新たなアプローチが求められることが想定されます。同時に、創出された技術を社会にどのように実装していくか、すなわち研究開発から社会応用へとつなげる道筋をいかに描くかが強く問われています。
本ワークショップでは、情報ネットワーク研究分野の専門家による招待講演を通じて、最新の技術動向を俯瞰するとともに、社会応用を見据えた新たな技術の創発に向けて議論を深めます。本企画が、参加者の皆様にとって次なる研究・開発への示唆を得る場となることを期待しています。
開催情報
日時: 2025年 10月10日(金) 13:00~15:00
プログラム
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 13:00-13:05 | 開会挨拶 |
| 13:05-13:55 | 招待講演1 会田 雅樹 (東京都立大学) 「オンラインユーザ行動の異常過熱に対する予兆検知: 理論的基盤と社会応用」 |
| 14:05-14:55 | 招待講演2 井上 武 (山梨大学) 「 通信設備の被災予測に基づくネットワークの災害リスク評価と強靱化 ― AI時代の耐災害ネットワーク設計―」 |
| 14:55-15:00 | 閉会挨拶 |
| 18:00-20:00 | 意見交換会 & 懇親会 |
招待講演
タイトル: オンラインユーザ行動の異常過熱に対する予兆検知: 理論的基盤と社会応用
著者: ○会田 雅樹
概要: 現代社会では,SNS等の情報ネットワーク技術に基づく密接な情報交換が利便性を高める一方で,ネット炎上のようなオンラインユーザ行動の異常過熱による社会問題も生じている.こうした現象を早期に検知できれば多様な社会応用が期待されるため,SNS投稿コンテンツなどのネットワークデータをAI等で分析する研究が盛んに行われている.しかし,投稿内容の分析に依存する以上,情報流出後の早期検知は可能でも,流出前の予兆検知は原理的に困難と考えられる.また,SNS投稿データ分析を主体とする実験的アプローチが活発に進められているが,科学技術の発展には理論と実験の相補関係が不可欠である.本研究は,基礎理論に基づいて異常過熱の予兆を捉える検知技術を提示し,その有効性を実験的にも確認したものである.さらに,FinTech,防犯,国家安全保障などへの応用の展望についても論じる.
タイトル: 通信設備の被災予測に基づくネットワークの災害リスク評価と強靱化 ― AI時代の耐災害ネットワーク設計 ―
著者: ○井上武 (山梨大),中村健吾 (NTT),西野正彬 (NTT),松田奈々 (NTT),伊藤陽 (NTT)
概要: 本講演では,過去の大地震での設備点検データに基づいて通信設備の被災を予測し,ネットワークの地震リスクを評価する枠組みを示す.さらに,被害を最小化するネットワーク補強アプローチを解説し,AI×ネットワークが拓く新たな研究領域を展望する.
お申込み方法と懇親会開催案内
本ワークショップへの参加は無料です。また、ワークショップ開催終了後に会場周辺で懇親会をを開催予定です.
ワークショップおよび懇親会への参加希望の方は、こちらの入力フォームよりお申し込みください。
(参加人数把握のため, 2025年 10月1日を目処にお申し込みいただきますようよろしくお願い申し上げます)
お問い合わせ
情報ネットワーク研究会 幹事 眞田 耕輔、林 良一、諸橋 玄武、小此木 謙一
E-mail: