●第25回「電気・電子機器のEMCワークショップ」

 電気・電子機器のEMCワークショップ(湯沢ワークショップ)も,皆様のおかげをもちまして今年で第25回を迎えることができました.本ワークショップは,日本におけるEMC開発の活性化を目的に,大学・官公庁・企業の研究者,技術者など,EMCに関心をお持ちの方々が一堂に会し,活発な議論・意見交換を行なうことを目的として1989年に第1回が開催されました.それから四半世紀,産,官,学の第一線でご活躍されている多くの講師の方々をお迎えし,様々な視点からEMC問題への対応技術に関してご講演いただくとともに,参加者の皆様との意見交換や情報共有の場として活用されてまいりました.その一方で,これまで中核を担ってきたベテランの引退が現実となりつつある中,次世代への技術の継承や若手の育成が企業や大学における大きな課題の一つと考えられております.

 そこで,今回の「電気・電子機器のEMCワークショップ」では,25周年の節目を機会に,ベテランと若手の交流を目的とし,従来の一般講演中心からパネル討論中心のプログラムとして,幾つかの技術テーマや日本のEMC技術者が今後進むべき方向性などについて,本音で議論していただける時間を多くご提供したいと考えております.このパネル討論を通じて,ご参加いただく皆様には,ベテランの方々が長い年月をかけて培ったノウハウや奥義の一端を習得していただけると考えております.また,従来どおり最近のトピックス(電安法の改正,無線電力伝送のEMC)や国際標準化動向(CISPR 32及びCISPR 35,スマートグリッドのEMC等)に関する一般講演も実施しますので,最新情報の収集も行っていただけます.

 パネル討論につきましては,ベテランの方々と議論したいことや聞いておきたいことなどを,申し込みに際して参加される皆様から予めお伺いし,できるだけ皆様のご意向にあった討論が行えるようにしていきたいと考えております.多くの皆様に奮ってご参加いただけますようよろしくお願いいたします.

電子情報通信学会 環境電磁工学研究専門委員会(EMCJ)
委員長 多氣 昌生(首都大学東京)

 

【湯沢WSに参加を希望される皆様】
 毎年11月に開催されております電気・電子機器のEMCワークショップ(湯沢WS)も、今年で25周年を迎えました。今回のWSでは従来と少し趣向を変え、下記のプログラムにありますように、ご参加の皆さんとベテランの先生方との間で、様々なテーマに関して直接ご議論をいただく場を設けております。日頃の研究や業務において課題となっている点や疑問点などについて、知識や経験豊富な先生方と直接やりとりができ、通常のセミナーなどでは得られない情報やスキルを習得する絶好の機会だと思います。
 また、従来と同様、国際標準化の最新動向や、今話題のワイヤレス電力伝送のEMCや電安法改正に関する講演もあります。是非、積極的なご参加をお待ちしております。
 (※別紙に質問票をご用意しております。当日お聞きになりたいことや議論したいことをご記入の上、事務局にご提出ください。)

【先生・上司の皆様】
 上記のように今回の湯沢WSは、従来の講演主体の内容から、パネラーと参加者による双方向のやりとりができる時間を増やした内容に見直しを図っております。EMCJ創世記から第一線でご活躍されている先生方から、若手研究者や技術者がノウハウやスキルを直接学ぶ良い機会かと存じます。大学、企業ともに、若手の育成は重要な課題の一つであり、本WSがその一助になると考えております。
 また、国際標準化やワイヤレス電力伝送のEMC、電安法改正など、最近のトピックスに関する講演ございます。是非この機会に、貴大学の学生さん、御社の若手研究者や技術者にご参加いただけますよう、お願い申し上げます。

 


テーマ:「無線電力伝送のEMCとサステナブルなEMCJを目指して」

【主催】電子情報通信学会 環境電磁工学研究専門委員会(EMCJ)
【期日】2013年11月7日(木)〜8日(金)
【会場】ホテル双葉(新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢419,Tel: 025-784-3357

【プログラム】 (※敬称略)
   ◇第1日目(11月7日(木) 13:00-17:00)
    開会
    13:00-13:05 委員長挨拶 多氣 昌生(首都大学東京,環境電磁工学研究専門委員会委員長)

    特別講演 座長:藤原 修 (名工大)
     13:05〜13:50 「湯沢ワークショップ25周年を迎えて」
    高木 相(東北大)、芳野 赳夫(電通大)

    セッション1パネル討論 「サステナブルなEMCJを目指して」
               コーディネータ:曽根 秀昭 (東北大)
    講演 ※下記のサブテーマを設定し、パネラーと参加者の間で討論を実施していただきます。
      14:00〜14:30 サブテーマ@ 伝送線路、PCBレベルのEMC
      14:30〜15:00 サブテーマA 電磁界解析、生体影響
      15:00〜15:30 サブテーマB 接点放電、ESD
      15:30〜15:50 休憩
      15:50〜16:20 サブテーマC 電波吸収体、EMC計測、対策
      16:20〜16:50 サブテーマD EMC技術者の育成、その他
      パネラー(予定)
       多氣 昌生 (首都大学東京;生体影響)
       井上 浩 (秋田大:接点放電、PCBレベルのEMC)
       上 芳夫 (電通大:伝送線路、電磁界解析)
       古賀 隆治 (岡山大:PCBレベルのEMC)
       小塚 洋司 (東海大:電波吸収体、メタマテリアル)
       杉浦 行 (東北大:伝送線路、EMC計測)
       高木 相 (東北大:接点放電)
       徳田 正満 (東京都市大:EMC計測と対策)
       仁田 周一 (東京農工大:EMC対策)
       藤原 修 (名工大:ESD、生体影響))
       芳野 赳夫(電通大:電磁界解析、電波伝播)

   ◇第2日目(11月8日(金) 9:05〜15:00)

    セッション2一般講演 「EMC国際規格の動向」 座長:雨宮 不二雄 (NTT-AT)
    9:00〜9:30 「@CISPR 32及びCISPR 35の標準化動向」 青谷 嘉久 (NECアクセステクニカ)
    9:30〜10:00 「AスマートグリッドのEMCに関する標準化動向」 徳田 正満 (東京都市大)
    10:00〜10:30 「B人体に近接して使用する無線設備への比吸収率測定に関する標準化と無線設備規則改正の動向」 大西 輝夫 (NTTドコモ)
    10:30〜11:00 質議応答(パネル討論形式)

    セッション3一般講演 「ワイヤレス電力伝送とEMC」 座長:王 建青 (名工大)
    11:10〜11:50 「自動車分野におけるワイヤレス電力伝送技術とEMC」 高橋 俊輔(早稲田大学)
    11:50〜12:30 「ワイヤレス電力伝送技術とEMC」 尾林 秀一 (東芝)

    12:30-13:30 昼食

    基調講演 座長:多氣 昌生 (首都大東京)
    13:30〜14:50 「電気用品安全法の省令改正に関して」 遠藤 薫 (経産省)
    閉会
    14:55-15:00 閉会の挨拶,連絡事項

 

【参加費】
   一般25,000円,【学生会員16,000円】(講演会費,懇親会費,宿泊代,2日目の昼食代を含む)
    ※講演会費:11,000円【4,000円】,懇親会費:7,000円【6,000円】,宿泊代:7,000円【6,000円】
   ・宿泊については,ワークショップ会場と同じホテル双葉をご用意いたします.
   ・ホテルでの宿泊は,他の参加者との相部屋になりますことをご了承ください.
    ※一人部屋ご希望の方は,近隣の宿泊所等を各自でご予約ください(代金は各自で支払い).
   ・1日目夕方に懇親会を予定しております.
   ・参加費を銀行振込と当日支払いに二分される方は,申込書の所定欄に金額をご記入ください.
   ・参加費の銀行振込が締め切り日までにできない場合は,当日会場でお支払いいただくか,振込日のご連絡をお願いします.また,その旨申込書にご記入ください.

【参加申込フォーム】
    申込書(pdf版), 申込書(エクセル版)  [申込書サンプル.pdf

    第1日目のパネル討論に関する質問票がございます。ご一読のうえご協力をお願いいたします。
    質問票(pdf版), 質問票(エクセル版)

【見積書、請求書、領収書】
    EMCJの印を捺印した正式の書類をご希望の場合は,申込書にその旨ご記入ください.
    各書類の宛て名の指定がある場合は,申込書の要望欄にご記入ください.

【参加申込み締め切り】
    2013年10月31日(木)までにお申し込みください.
    (締め切り後のお申し込みに関しましては事務局にお問い合わせください)

【キャンセル】
    締め切り日までにキャンセルされた場合は,必要経費を除いて払い戻しさせていただきますが,締め切り日以降は,払い戻しできません.
    支払いが未完了でキャンセルされた場合は,後日請求させていただきます.

【会場の詳細】
    ホテル双葉
     新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢419 TEL:025-784-3357
     上越新幹線・越後湯沢駅下車,西口から徒歩約5分  地図

【ワークショップ事務局】
    EMCJ幹事 秋山 佳春(NTT環境エネルギー研究所)
    〒180-8585 東京都武蔵野市緑町3-9-11
    TEL: 0422-59-4220 FAX: 0422-59-5682
    E-mail: emcj-yuzawa-2013[at-mark]lab.ntt.co.jp
     ※@を[at-mark]と表示しております.メール送信の際には,@に変更して下さい.
以上
*本ワークショップは,財団法人テレコムエンジニアリングセンター 公益的調査研究・研究集会助成の支援を受けております.