IEEE 1998 International Symposium on EMC 参加報告
(通信ソサイエティ ニューズレター第16号より転載)

(1)主催:IEEE EMC Society
(2)開催日:1998年8月24日〜28日
(3)会場:コロラド州デンバー コンベンションセンター
(4)セッション数:チュートリアル:5,オーラルセッション:20,ポスターセッション:2,スペシアル:2,ワークショップ:7
(5) セッション数:オーラルセッション:16,ポスターセッション:10,チュートリアル:4,ワークショップ:7,パネルセッション:4,インテンシブコース:1
(5)論文数:
 オーラルセッション:152(アメリカ75,日本18,ドイツ13,イタリア9,英国,カナダ,韓国,ベルギー各4,他)
 ポスターセッション:68(アメリカ37,日本5,ドイツ,英国,台湾各4,等)
(6)参加国:上記の他,オランダ,イスラエル,メキシコ,シンガポール,中国,フランス,フィンランド,ベラルーシュ,スペイン,クロアチア,ロシア,ブラジル,マレーシア,トルコ,スエーデン,インド
(7)展示出展件数:170件,実験とデモ24件
(8)主なトピックス

 IEEEのシンポジウムは,今年はよく知られたNIST(ボルダー)の地元コロラド州デンバーのアダムスマークホテルを中心に開催された.論文数は昨年と比べて2倍以上の増加であった.

 米国内で論文と機器展示の最大のイベントであるので,この期間に,学会やStandard Committeeなどの各種ミーテイングも持たれている.参加者数は2,600人を超えたと言うことである.発表は約230件(内10件は取り消し)とのことである.日本からは12名の座長,EMC Tokyo '99(仁田周一実行委員長)の展示出展があり,例年より多数の参加者があった.

 トピックとしては,計測系で3つのセッションがあり,数値計算による推定と共に多くの興味を集めている.Awards Luncheonで,IEEE News Letter editorに藤原修教授(名古屋工業大学)が米国以外から初めて推薦されたこと,Best Paperはシールド効果の推定に関する論文(イタリア)に与えられる等が報告された.神田元久氏(NIST)のご活躍が日本からの参加者には本当に心強く,来年東京での再会を期して帰国した.

(執筆者:井上浩 秋田大学工学資源学部)