IEEE 1996 International Symposium on EMC参加報
(通信ソサイエティ ニューズレター第7号より転載)

(1)主催:IEEE EMC Society
(2)開催日:1996年8月19日〜23日
(3)会場:Silicon ValleyのSanta Clara Convention Center
(4)概要

 本年度のIEEE EMC シンポジウムは、EMC:SILICON TO SYSTEMと銘打って、8月19日ー23日、Silicon ValleyのSanta Clara Convention Centerで開催された。概略の規模は以下の通りである。
Technical Session( Oral Presentation ): 87件(アメリカ:50件、ドイツ:10件、イタリー、日本:7件、他11ヶ国)
Technical Session( Poster ): 7件 
Special Session:
  (1) FCC関連
  (2)Standards関連
  (3) Integrated Circuit EMC
  (4) EMC の数値解析技術
EMC Experiment: 9件
Work Shop: 9 Sessions
展示:141社
参加人数: 約1,200人(展示関係者を含む)

 毎年、アメリカで開催される本シンポジウムは催しが多く、上記以外にも8月16、17日には、ANSI C63.4のショートコースや標準化会議、8月19日以降には、IEEE EMCSのBOD, Chapter Chairman ,EMCSのTCや標準化小委員会等、約50件の会議が朝食時やTechnical Sessionと並行して行われている。

 今回の特徴を1ー2挙げると、展示では、Test関係の会社が増加していること、昨年から開始されたEMC Experiment( 教育を目的としており、EMCの基本的技術、例えば、クロストーク、高周波領域での抵抗のインダクタンス成分等を測定をしながら解説をする。)が多数の人を集めていたこと等であろう。

 ほかにもSilicon Valleyを丘の上から眺めながらのBanquetとショー、Award Luncheon等々、いつもの事ながら、盛り沢山で賑やかで、しかも得る情報の多い国際会議である。

(執筆者:仁田周一、東京農工大学)