EMCJ ニュース No. 7  

 

環境電磁工学研究専門委員会 委員長:小塚洋司、副委員長:古賀隆治

                幹事:陳強、山根 宏、幹事補佐:村野公俊、下塩義文

今年度上半期の方針;

近年、科学技術、とりわけ工学の在りようが融合や統合というキーワードのもとに大きく変わろうとしています。これは、ご承知のように工学そのものがブロードな拡がりを持ちはじめ、しかも縦と横の学問領域を取り込むというデュアルな側面を持つように変容してきたことを意味しています。実は、環境電磁工学は、電子情報通信学会に創設された28年前から、こうした工学の在りようを自から胚胎し、実践してきたといえます。この意味で、環境電磁工学は、新しい時代に即した電磁波工学といっても過言ではありません。こうした時代認識の上に立ち、より一層の活性化を目指し、今年も2日開催、若手研究者・エンジニアの発表会、Pan-Pacific EMC Joint Meeting国際セッションなどの開催を企画しております。こうした表面的な活動の他、より深く根を張っていくための施策として、ワーキンググループを研究専門委員会の中に設置いたします。当面、「活性化・国際化WG」、「ワークショップ準備およびテキスト編集WG」を設置いたしました。環境電磁工学研究会への積極的なご参加とご協力をお願い申し上げます。

 

【主な催し】

○ 5月26,27日に淡路国際夢舞台で通常の研究会と国際セッションを併催

昨年12月に開催をいたしましたAsia EMC Joint Meetingの名称を改め、Pan-Pacific EMC Joint Meetingとして、このミーティングを今年は5月27日に大阪湾を見下ろす兵庫県立淡路国際夢舞台で開催いたします。Asia EMC Joint Meetingと紛らわしい名称の国際会議が存在することから、上記の名称に変更いたしました。

1日目(5月26日)を通常の第1種研究会、第2日目に第2種研究会の位置付けでPan-Pacific EMC Joint Meetingを開催いたします。2日目は国際セッションで、招待講演と一般講演による研究会を同時開催いたします。招待講演では、中国、韓国、シンガポール、国内2名の先生方をお招きし開催いたします。第2日目の一般講演(英語セッション)の内容は、通常の研究会と同等のものを考えておりますが、原稿は英語での執筆となります。試みとして当面2頁アブストラクト(最大4頁)の英文原稿で発表時間は20分(予定)とし、投稿準備にご負担がかからぬよう配慮いたしました。なお、上記英文発表は、電子情報通信学会の英文誌へのご投稿準備としてご活用頂くことが考えられます。

 

【研究会】

○ 4月は東海大学で研究会の他、ワークショップを開催

4月は、新緑が芽吹き大山を望む東海大学湘南校舎で研究会を開催いたします。また、今年から、春のワークショップと位置付け、新たに有料(参加費1万5千円、学生5千円)の半日コースのワークショップを4月に併催いたします。

今回は、統一テーマを「EMC回路統合設計・シミュレーション技術」と題し、下記のお二方を講師にお招きしての開催です。

〇原田高志 氏(日本電気株式会社):テーマ「EMC設計技術の基礎と応用」

〇浅井秀樹 先生(静岡大学工学部):テーマ 「電気系シミュレーション技術の昨日、今日、そして、明日」

EMC回路設計・シミュレーションの基礎から最先端のトピックスについて講演をしていただきます。随時受付いたしておりますので、お申し込みはホームページを御覧ください(4月20日まで)。

○5月は、第一日目に通常の研究会、第2日目は、Pan-Pacific EMC Joint Meetingを開催(上記参照)

    6月9,10日に、北海道大学で研究会を2日開催

 昨年と同様、6月は北大で2日開催の研究会を実施予定です。「人体電磁ファントム研究会」とも共催し、生体関連の他、一般講演も受け付けております。奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。

    7月は若手研究者、エンジニアの発表会および一般の研究会を実施

7月28,29日に、昨年と同様、若手研究者・エンジニアの発表会を第一日目に開催いたします。若手とは何歳までかとのご質問がよくありますが、33歳くらいまでと考えております。優れたご発表を審査して3人を限度として表彰いたしますので、奮ってご参加ください。また、第2日目は、新たな試みとして「機構デバイス研究会」(谷口正成 委員長)と共催いたします。場所は、機械振興会館です。多数の方々のご参加をお待ち申し上げます。