[本研究会の目的]

通信方式研究専門委員会顧問 谷本正幸
※ 2021年度よりコミュニケーションシステム研究専門委員会顧問

「情報伝送と信号処理ワークショップ」は電子情報通信学会情報通信ソサイエティの
通信方式研究専門委員会の下に、より自由な学会活動が行える第2種研究会として
1988年に発足しました。通信方式研究専門委員会が毎月開催している第1種研究会
である通信方式研究会がオリジナルな研究成果の速報を行っているのに対して、
本ワークショップは年1回開催し、通信方式の主要命題をタイムリーに取り上げ自由な
立場で集中的に議論し、研究課題や問題点を明確化・共有化し、解決への道筋の探求を
行うことを目的としています。これまで画像通信、高速広帯域通信、マルチメディア、
シームレスネットワーク、ベストエフォト通信などその時々の包括的な重要課題を
テーマとして取り上げてきました。これらのテーマの下に通信方式を支える信号処理・
画像等の基礎、光・無線等の情報伝達、ネットワーク、アプリケーションなどの各分野に
おける課題を選定し、第一線の研究者による講演やパネル討論を行っています。また、
通信技術に携わる者にとって日頃見落としがちな周辺分野の最先端トピックを、その分野の
権威者によって分かりやすく解説して頂く特別講演も行っており、視野を広げる企画として
毎回好評を博しています。開催場所は固定せず、東京以外の全国各地で開催しており、
各地域を代表する研究者とも交流を深めています。
本ワークショップの対象や形態は固定されたものではありません。皆様の積極的な御提案・
御参加を得て、常に新しい企画に挑戦して行きたいと考えています。

2000年05月