ダイアディックグリーン関数の固有関数展開を用いたアンテナ解析コース
-モーメント法による導波管スロットアンテナの解析-

講師: 広川 二郎 氏(東工大)
主催:アンテナ・伝播研究専門委員会

 アンテナ・伝播研究専門委員会では、関連する研究専門委員会と連携して、1994年度から第二種研究会として「アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ」を開催して参りました。これは、アンテナ・伝搬研究者や技術者を主たる対象に、設計・解析の実力向上を図ることを目的とするもので、これまでに、第1回目「モーメント法によるアンテナ解析入門コース」から第19回目「広帯域移動通信の多重波伝搬理論とモデリングコース」を実施し好評を頂いております。 今回の第20回ワークショップは、マイクロ波・ミリ波帯アンテナとして大きな関心が寄せられている「ダイアディックグリーン関数の固有関数展開を用いたアンテナ解析モーメント法による導波管スロットアンテナの解析」をテーマとして開催いたします。本講習は,固有関数解析とダイアディックグリーン関数の考え方,アンテナ動作を正確に表現する解析モデルの構築法、導波管内電磁界の固有関数展開法などに重点を置いて実例をあげながら解説します。奮ってご参加下さい。

講義内容

 マイクロ波・ミリ波帯の高利得高効率平面アンテナとして有望な導波管スロットアンテナなどの解析に用いられる固有関数展開法について解説します。構造が直角座標系に合致しているため、方形導波管内の電磁界を導波管断面形状が固有に持つ電磁界分布(モード)で展開表現でき、高速に解析できます。ベクトル量である電流源・磁流源と、それらにより生じる電界ベクトル・磁界ベクトルの関係を表すダイアディックグリーン関数の考え方・導出法を基礎的なところから説明します。本講義では、導波管スロットアンテナを例にして、以下の項目に沿って講習を進めます。

(1) 固有関数解析法の特徴と概要
(2) ダイアディックグリーン関数の考え方と導出
(3) 複数の規範領域を組み合わせた解析モデルの構築
(4) 積分方程式の導出とモーメント法による数値解析
(5) 他のアンテナ構造への応用

 なお,テキストは受講者に約4週間前配布され,予習を前提としています。


日時

2001年4月27日(金) 9:30~17:00

会場

東京工業大学 百年記念館3階 フェライト会議室
〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1 東京工業大学キャンパス内
東急「大井町線」あるいは「目黒線」 大岡山駅下車、徒歩2分

受講定員

60名

受講料

テキスト代金を含み 
一般/会員 13,000円,非会員 15,000円
学生/会員  4,000円,非会員  5,000円

申し込み受け付け後,事務局から受講受付番号と受講料振り込み案内をお送りしますので,それに従って受講料をお支払い下さい。

受講申込み期間

1月4日(木)~ 3月16日(金)
(先着順:満員になり次第締め切ります。期日前の申し込みは無効です。受講者希望者が定員を大幅に超えた場合には再度開催する可能性があります)

受講申し込み方法

下記の受講申込書の全項目にご記入の上,emailあるいはFaxにより,下記の受講申込先にお申し込み下さい。(郵送,電話は不可)

受講申込先

アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ 第20回実行委員会
事務局 佐野文子(東京工業大学工学部電気電子工学科 安藤研究室気付)
email: workshop@antenna.pe.titech.ac.jp   Fax: 03-5734-2901

問合先

アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップ 第20回実行委員会
総務担当幹事 多賀登喜雄((株)NTTドコモワイヤレス研究所電波研究室)
email: taga@ieee.org   Phone: 0468-40-3803   Fax: 0468-40-3786
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