アンテナ・伝搬における設計・解析手法ワークショップについて

電子情報通信学会のアンテナ・伝播研究専門委員会では, アンテナおよび電波伝搬の研究および開発の裾野を広げる目的で, 1994年から, これらの分野における企業の若手研究者, 技術者, 学生の専門能力向上のためのワークショップを開催してきました.

ワークショップのテーマは, アンテナおよび電磁界の解析の基礎と応用, アンテナの測定方法, 電波伝搬の測定および解析, アレーアンテナやマイクロストリップアンテナ等の基本アンテナから, ポラリメトリックやRF-IDの応用分野, さらに MIMOやアダプティブアンテナまで広範囲に渡ります.

本ワークショップの企画立案にあたっては, 常設委員会を設置し, 技術者, 研究者および指導者のニーズと, 社会のおける技術動向を鑑み, ワークショップに最適なテーマを決めるとともに, そのテーマの講師として, 第一線で活躍する研究者を選定して来ました.

テーマと講師が決定された後には, テーマ毎に, その分野での研究と開発に先端的に携わる大学の研究者あるいは企業の研究, 技術者からなる実行委員会が結成されます. そして, この実行委員会において, 約1年間にわたって,ワークショップの骨子, テキストの内容, 発表の詳細に渡るまで議論を繰り返し, 受講者, 特に初心者に対して了解性のあるもの, 技術情報, 研究情報としての客観的な正当性を吟味します.

また, 受講者には, テキストは事前配布を行い, 予習をして講義に臨んでもらうことを前提としています.

これらのワークショップの質の向上のための準備により, 講義は限られた時間ながら, 偏らない充実した内容となっており, 毎回, 受講者からは好評を博しています.

なお, 会場の都合で多数の方にお断りせざるを得なかったテーマ, あるいは再開催の要望が高いテーマに関しては, IEEE Antennas and Propagation Society Japan Chapter との共催により, 再度の開催も実施しています.

これまでに開催されたワークショップのテーマ一覧については, 下記のウェブサイトをご参照下さい.なお,テキストの事後販売はしておりません.

http://www.ieice.org/cs/ap/jpn/ws/secondary.html

アンテナ・伝播研究専門委員会とIEEE AP-S Japan Chapterとの共催による過去の再開催のテーマについては, 下記リンクをご参照下さい.

http://www.ieice.org/cs/ap/jpn/ws/past_ws.html