募集案内
実行委員長 岩井 誠人(同志社大学)
アンテナ・伝播研究専門委員会では,学生や若手技術者の伝搬モデリングスキルの向上と電波伝搬に関する技術分野の一層の活性化を図るために「電波伝搬モデリングコンペティション」を次の内容にて実施いたします.奮ってご参加ください.
課題
共通の測定データに基づく電波伝搬モデリング
- 詳細はコンペティション概要を参照
主催
アンテナ・伝播研究専門委員会
運営
伝搬コンペティション実行委員会
開催日
2019年電子情報通信学会総合大会期間中(2019年3月19日~22日のいずれか)
開催形式
セッションでの発表形式
参加者には検討いただいた結果を2019年信学総大に論文投稿いただき,本大会の関連セッションにおいて発表していただきます.
表彰
- 優秀賞(賞金1万円):評価の総合点より判断して最も優秀と見なされた1件の発表に対し授与.
- 特別賞:斬新なアイデア等の観点より審査員が特に評価した1件程度の発表に対し授与.
※選奨規定は,こちらからご確認ください.
申込期間
2018年8月1日から2019年信学総大論文投稿締切日まで
申込方法
下記問合せ先にメールにてお申込みください.お申込み後,課題に取り組むための詳細情報をお送りいたします.
問い合わせ先
伝搬コンペティション実行委員会幹事 今井哲朗(imaite@nttdocomo.com)
<電波伝搬モデリングコンペティションの概要>
コンペティションの趣旨
次世代移動通信,IoT,コネクテッドカーなど,高速かつ高品質な無線通信環境を実現するには複雑な電波伝搬特性の理解が不可欠であり,その実用化においては電波伝搬特性の的確なモデリングが極めて重要である.そのため,電波伝搬技術者には伝搬特性のモデリングスキルの向上が強く求められている.そこで,学生や若手技術者の伝搬モデリングスキルの向上と電波伝搬に関する技術分野の一層の活性化を図るために,『共通の測定データに基づく電波伝搬モデリング』を課題とするコンペティションを実施する.
実施内容
2018年1月のアンテナ・伝播研究会においてトライアルとして実施した「伝搬モデルコンテスト」と同様に,電波伝搬技術のひとつである『伝搬損失推定』を対象とし,そのためのモデリングを課題とする.
(前提条件)
- 参加者は,提案する伝搬モデルの精度の検証を事前に指定する条件(周波数,基地局の位置・高さ,移動局の位置・高さ,市街地環境)で実施し,配布する共通の実測データとのRMS誤差を指標として評価する.その結果を大会の発表にて提示する.
- 伝搬モデルの形態※については限定しない.
- ※伝搬モデルの形態:重回帰分析に代表される統計的手法,レイトレーシングやFDTDに代表される物理的手法,等.
- 発表者(およびその所属組織)が既に提案している伝搬モデルの評価でも良い.
(配布する情報とデータ)
【参加申込時配付】
- コンペティションにおいてモデル化の対象とする伝搬条件
伝搬推定のエリア,周波数,基地局・移動局条件等の情報を配付. - 伝搬推定エリアの建物データ
ただし,検討に際してはこの配付データの使用は必須ではなく,各組織で所持している建物データを使用しても良い. - モデル検討用の実測データ
上記伝搬条件のもとで測定した伝搬損失データを配付.ただし,これはモデル検討用であり,その利用は必須ではない.
【原稿投稿後配付】
- 精度検証用の測定データ
上記伝搬条件のもとで測定した伝搬損失データを配付.ただし,これは提案モデルの精度検証用のデータであり,参加者が論文を投稿した後(1月中旬)に配布する.また,上述の前提条件で示したとおり,参加者は提案モデルの精度を本データより評価し,その結果を発表の場で明らかにすることを必須とする.
表彰について
2019年度電子情報通信学会総合大会の電波伝搬モデリングコンペティション関連セッションにおいて発表を行った講演者を対象に表彰する.その際の評価には,伝搬モデルの推定精度のみならず,“新規性,実用性,発表の了解性”の観点も考慮する.
- 優秀賞(賞金1万円):評価の総合点※より判断して最も優秀と見なされた1件の発表に対し授与.
- 特別賞:斬新なアイデア等の観点より審査員が特に評価した1件程度の発表に対し授与.
※評価点の配分:推定精度(10点),新規性(5点),実用性(5点),発表の了解性(5点)
参加者スケジュール
- 2018年8月参加受付開始(投稿締切まで)
- 2019年1月原稿投稿
- 2019年1月(締切後)検証用データ配布
- 2019年3月発表