概要 アンケート回収率向上のため,簡易的で回答しやすい質問から多くのデータを回 収することを試みた.選択型アンケートで得られるYes/Noデータから選択順位を 推定したり,最終的な決断に至るまでのプロセスを,マウスの軌跡を用いて,分 析した.また,マウスの動きを含めた詳細なアクセス解析データから技術情報の リコメンドを行うWEBサイトを試作し,科学技術情報の双方向コミュニケーショ ンの促進を目指すとともに,このサイトの閲覧前後でWEBアンケートを実施した. Keywords: AJAX, マウス, アンケート,情報可視化 質疑応答議事録 要約の希望がありませんでした.
概要 ユビキタス環境の進展に伴い,個人の趣味嗜好に対応したコンテンツ配信サービ スが期待されている.行動履歴,メール文章,アクセス履歴,等のログ情報を解 析しユーザの趣味嗜好を分析・推定し,個人の状況に適合するコンテンツを提供 するサービスが提供されつつある.しかし,複雑な社会に暮らす人間の刻々と変 わる嗜好を推定するのは難しくまだ研究の途上にある.本稿では,通話以外にも 高度な機能が付加された携帯電話において,そのユーザの多くが利用しているメー ルに着目する.さらに,テキストメールでは複雑過ぎて表現できない感情を伝え るために利用されている絵文字を分析することにより,気分を推定する手法を提 案する.具体的には,多くの絵文字の中から感情表現に利用されている顔を模し た絵文字を選択し,その各絵文字から連想する気分要素の抽出と各絵文字を気分 要素とそのベクトル値で定義する手法を示す.さらに,メールに含まれる絵文字 を解析して,そのメールから気分を推定するアルゴリズムを提案する.また,評 価システムを試作し,実験により提案方式の有効性を評価する. Keywords: コンテンツ配信サービス,趣味嗜好,気分推定,携帯メール,絵文字,形態素解析 質疑応答議事録 要約の希望がありませんでした.
概要 ユビキタス社会においては,誰もが場所を問わずネットワークにアクセスでき, あらゆる情報を人にやさしいインターフェイスで引き出すことのできる環境が望 まれている.また,デジタルデバイドの助長防止の視点からも,インターネット でつながったパソコン,携帯端末などと人が音声対話する仕組みの高度化が求め られている.本稿では,特にインターネットにつながった各端末からの,Webブ ラウザを介したWebページの音声インターフェイスによる閲覧および情報獲得方 法を提案する.具体的にはまず,Webページの内容について記述したVoiceXMLメ タデータの音声シナリオをWebサーバ側にHTMLコンテンツと共に配備し,そのメ タデータのクライアント端末への取得方式として,アドレス組込み法と自己取得 法の2案を検討した.また,メタデータを実行した音声対話とWebページとの同 期制御方式を明確化し実験環境を構築して,意図通りの手順の流れを簡単に評価 した. Keywords: VoiceXML,メタデータ,音声対話,ユーザインターフェース,Webサービス,Web2.0 質疑応答議事録 要約の希望がありませんでした.
概要 この論文ではWeb上に存在するデータを そのリンク構造とそこに含まれる単語を同等に扱い, 連想単語空間( Associated Keyword Space, ASKS )によって 3次元データ化し,その内容を解析する方法について論じる. 今まで我々が行ってきたリンク構造のみを用いたデータマイニングと比較を行い, リンクと単語とを等価に扱った場合の結果が表す 意味について考察を行った. そこから判明したことは,この手法によって 今までリンク構造からだけでは近しい関係として抽出されにくかったWebページが 単語情報を介して確かに近しい関係として再配置されるということである. Keywords: 非線形多次元尺度法,連想単語,リンク構造,Webデータマイニング 質疑応答議事録 ある二つのアイテムが近しい関係にある,とする場合には,どのような観点を用いるかが重要だと思う.それについてはどう考えているか,と質問があった.それに対しASKSにおいて近しいと言うことの評価を定量的に行う研究を別途行っている.今回発表した研究では人の主観に頼って評価を行っている,と回答があった.また今回発表されたものとは逆に単語だけを用いた場合には近いがリンクを付与したら遠くになったものはあるか,という質問があった.それに対しそうした調査は今回実施していない.今後実施予定である,と回答があった. リンク情報を付与したことにより大きく近づいたものが紹介されたが,逆に離れたもの,あるいは近くあるべきなのに近づかなかったものはあったのか.つまり本手法の精度と再現率のようなものは評価されているか?と質問があった.これに対し,今回の研究では離れていくものは評価していない.今後調べてみたい,と回答があった.共著者より,追加の回答として,単語に与える重みとその結果どのように変形するかには関連があると思う.それは先ほどの質問にもあった「観点が何か」にも結びついていると思う.今後解析したい,と追加の回答があった. 可視化を行った研究では必ず評価方法が問われるがどのような評価方法を考えているか,という質問があり,それに対しダイレクトに座標を算出し,それがどういう意味を持っているかについては類似研究がない.現在探索中である,と回答があった. リンク構造をたどるだけでは抽出できない構造をあげているが,従来研究でリンク構造だけから意味的に近い物を近くに配置する手法が存在しているので,調査し,差分を明確にしたほうがよいと思う.また評価についてだが,Yahooのカテゴリー構造と比較する論文もあったので参考にするとよいと思うとコメントがあった.
実社会の中でコミュニティの境界を定めることは困難である. しかし,境界を見いだす方法を提案することは非常に有益である. 境界を定めコミュニティを抽出することができれば,Web上での情報ンのフィルタリングや,都市計画におけるコミュニティデザイン, ソーシャルネットワーク分析等に応用することができる. 本論文では,リンク構造に基づいたコミュニティ抽出アルゴリズムの評価法の提案し,従来のアルゴリズムの問題点を指摘する. また,これらの問題点を解消するためのアルゴリズムを提案し,いくつかの実験を通じて,その性能評価と問題点を明らかにする. Keywords: コミュニティ抽出,リンク構造,グラフ理論,最大フローアルゴリズム 質疑応答議事録 実際に適用する際にはかなり多くのノードを対象に計算すると思うが,計算量の評価は行っているかと質問があり,最後に抽出されるコミュニティのノード数に依存するがマキシマムフローの計算も含めてn^2logn程度,と回答があった. 完全グラフを抽出できるかを評価しているようだが,コミュニティ抽出を考えるのであればF=1でなくてもいいのではないか?どのようなコミュニティを想定しているのか,と質問があり,今回はクレイプラーの定義から出発して完全グラフが相互に接続された物を第一段階の対象とし,コミュニティ間のエッジを増やして問題が発生することを確認した.それ以上に関してはこれから検討する,と回答があった. コミュニティ抽出には,弱いところからエッジを切っていく手法と,中立なノードを切っていく手法とある.完全グラフの定義といってももっとルースなものもあるので,それを考えてはどうかと思う,とコメントがあり,どのレベルでアルゴリズムを信用できるかどうか知りたいので,完全グラフからスタートしている.今後さらに発展を考えると回答があった. Webのデータは自然データなので,数学的に完全なデータは存在しないと思う.数学的に完全グラフを想定して評価するのはわかるが,それをWebに当てはめるのは適当だろうか,と質問があり現在は発表したアルゴリズムの限界を把握することを目的に検討を行っている,と回答があった. 最大フローを用いる手法で初期ノードを一つとするものが今まででてこなかった理由について何かコメントはあるか?初期ノードを増やす,ということはスタート時点の情報を増やしていることに相当している.従って初期ノードを一つにするとロバストさが失われるという印象があるが,と質問があり,その点に関しては今後任意の構造を対象にアルゴリズムを適用した際,どのような結果になるかをみてみないとわからない,と回答があった.
概要 WSモデルやBAモデルの登場により, 現実世界の ネットワークの性質や現象の説明が容易になった.しかし, これらのモデルは無 向グラフを生成するモデルであるため, 詳細な解析のためには有向ネットワーク を生成するモデルが必要であると考える.本研究では, Webの構造解析に向けて, 従来のBAモデルを拡張し, 有向ネットワークを生成する有向BAモデルの提案を行 う.そして, 生成された有向ネットワークが, Web同様のスケールフリー性を満 たすかどうかを検証し, 提案モデルの有効性を示す. Keywords: BAモデル, ネットワーク生成モデル, スケールフリーネットワーク, Web構造 質疑応答議事録 このような性質を持つネットワークを検討することの利点はどこにあるのか,と質問があり,現実のWeb上のネットワークは有向ネットワークであるので,そうした性質を持つネットワークを生成した.Web上に限らずこのようなネットワークがあれば,今回提案した手法が適用できると考ええる,と回答があった. ノードの数は10万程度ないと次数の評価ができないと思う.また現実のWebにこうしたモデルを適応する上での一番の問題はBAモデルを適応しても,うまくモデル化できない部分があることにあることだと思う.今回の手法で新たにモデル化が可能になったものがある,などの知見はあるか.また老化等,他の要素をいれることを是非試みてほしい,とコメントがあり,現在はソフトの都合上,ノード数1000以上になると計算量が爆発するので,そこで計算を打ち切っている.また普通のBAモデルとの比較は今後の課題としたい,と回答があった. 現実のWebでは入次数はべき分布になるが,出分布はかなりのノードが同じような次数を持っておりべき分布にならないことが多い.自動的にエッジを張ってくれるようなシステムがあるので,それが効いているのかもしれない.時系列で調べると2000年くらいから入次数と出次数が非対称になってきている,とコメントがあった.続いて入次数の観点では,ひとつのページにリンクがいくつ張られてもいいのだが,出次数はページの物理的制約を受ける.従って非対称性がでてくるのではないかとコメントがあった. 無向モデルだと説明がつかなくて,有向モデルだと説明がつくという例はあるか,と質問があり,有向モデルのほうが現実のリンクに沿っていると考えているが,まだ具体的な事象は見いだすまで至っていない,と回答があった.仮に無向モデルで説明ができるのであればそのほうパラメーターが少なく汎用性が高い,ということにならないか,と質問があり,パラメーターの数は行う解析の精度にも依存するが,今後検討したいと回答があった.
概要 本稿では,環境から絶え間なく得られる大量のデータをユーザが閲覧しやすい形 式に自動的に変換することで作成される環境生成メディアの定義を行う. 特に,われわれは環境情報を取得する手段として特にセンサネットワークに注目 し,環境生成メディアの実現例として,モノ参加型Weblogの設計と実装を行う. このWeblogでは,センサノードが添付されたモノが擬人化され,そのモノに対し て起こった出来事に関するWeblogエントリをモノ自身が投稿する. Keywords: 環境生成メディア,Weblog,センサネットワーク,センサノード 質疑応答議事録 会場よりプライバシについてはどう考えているのかという質問 があり,カメラを置くのは現実的には難しいかも知れず,センサ の解析だけで物がどこにあるかなどを把握したほうが良いかも しれない,センサデータも問題があるかもしれないので,利用者 が能動的に導入するシステムであるべきという回答があった. また,カップが冷めているなど,物のステータスがわかると良い のではという質問に対しては,BlogよりもTwitterのようなサー ビスで情報共有するのが良いと考えているという回答があった. ルールを更新する手段があるのかという質問については,ルール とテンプレートは簡単に書けるので,様々なユーザが書いて加え られるようにしたいという回答があった.また,センサが壊れた ときにどうするのかという質問に対し,異常検知の仕組みなどは 必要かもしれないという回答があった.出力結果が無限ループに なり,コメントを書き続ける可能性があるという質問に対しては, ループが起こってから検知・修正するか,発生しそうなところを 事前に検知するしかないのではないかという回答があった.
概要 我々の研究室ではセンサデータから論理関係を生成し推論するセマンティック・センサネットワーク(以下,SS)を提案している.一方で,論理関係を生成する解釈はユーザごとに異なるので,異なる解釈から生成された論理関係を扱う推論機構が必要になる.本研究の目的は,異なる解釈を扱うマルチワールドモデル管理機構をSS 上に構築することである.多くのユーザが使用するデフォルトの推論規則の導入は有効でが,推論規則中の論理関係にどのユーザの解釈を用いるか不明確になる曖昧性の問題が発生する.本稿では,曖昧性を解決するために,マルチワールドモデル管理機構Synergyを提案する.Synergyはremaker処理により推論している論理関係に対してどのユーザの解釈を用いるか決定する.動作検証の結果,Synergyは曖昧性を除去した推論規則を生成することが確認できた. Keywords: センサネットワーク, マルチワールドモデル, 実世界アラータ, 推論システム 質疑応答議事録 会場より,pred(A,B)とpred(B,A)は同じではなく,各々の関係が 可換ではないので,きちんと論理関係を記述しておけば曖昧性 自体が発生しないのではないかという質問に対しては,モノと モノだけの関係ではどちらの解釈であるかが判断できず,可換 ではないものが普通に存在するという回答があった.それに対し, 可換な状況だけを特殊と考えたほうが良いのではないかという コメントがあった.また,モノの関係により距離に差がある, 例えば子供とストーブ,人間と台風では近いという距離に大き な差があるという質問があった.それに対し,モノを主体に して距離を考える必要性については良く聞かれるが現在は考慮 していない.ユーザ毎の距離を重視している理由は,ロボット に応用したいからという回答があった.子供が危険というルール は非常にたくさんあり,宣言的なルールでは対応できないのでは ないかという質問に対しては,確かに現在のシステムでは1つ のみ作成しており,今後は様々な状況に対応する推論などを導入 していきたいという回答があった.また共著者より,センサ データの利用によってどこまでできるのかという限界を見極めたい という補足があった.
概要 近年,利用者が有用と判断して収集したコンテンツを共有し,それらを共同で組 織化して利用するSocial Taggingに関する研究が注目を集めている.Social Taggingでは,利用者が付与するタグと呼ばれる自由なキーワードを介してコン テンツがネットワークを形成し組織化される.しかしながら,このコンテンツ間 のつながりは付与されたタグの一致によるものであり,必ずしも意味的な関係性 があるとは限らない.そこで本研究では,コンテンツ間の関係性を利用者が判断 して明示的にリンクを付与することでコンテンツを組織化するSocial Linkingを 提案する.実際に授業科目を対象としてSocial LinkingとSocial Taggingで組織 化する実験を行い,Social Linkingの有効性を検証した. Keywords: フォークソノミー,ソーシャルタギング,ソーシャルリンキング,組織化,コミュニティ 質疑応答議事録 実験対象とした学生の詳細について質問があり,2・3年を対象と したという回答があった.既に一度講義を受けているかどうかが かなり影響があり,また,必ずしも学生は分野全体を把握するの は難しいため,Delphi法のほうが向いているのではないかという 質問があった.被験者によって偏りがあるのは確かだが,むしろ 全体を知らない普通の人によって組織化していく方向性を望んで いるため,現在の方法で良いと考えているという回答があった. Social TaggingとLinkingの使い分けをどう行うのかという質問に 対しては,Taggingは無向のネットワークで,Linkingは有向と, 互いに補完しあう関係であるので,多少領域が重なることはあるが 意識的に使い分ける必要はないとい回答があった.また,今回の ような閉じた世界ではLinkingを作成しやすいが,Webのような開 いた世界では関係を把握するのが難しく,作成のコストが非常に 高くなると考えられるという質問に対しては,皆が作成したLinking の結果を他のユーザが利用してつけるなど,互いに継続していく ことで広い世界でも行っていけるのではないかという回答があった. 全ユーザについて述べているが,個人ついてはどうかという質問 があったが,個人はまだ分析していないという回答があった. ユーザへのインセンティブが必要ではないかというコメントも あった.