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DBWeb2005招待講演
日  程  2005年11月21日(月)〜22日(火)
場  所  日本科学未来館
        〒135-0064 東京都江東区青海2丁目41番地
        TEL :03-3570-9151(代表)  FAX :03-3570-9150
主  催  情報処理学会 データベースシステム研究会
協  賛  電子情報通信学会 Webインテリジェンスとインタラクション研究会

■ 特別セッション「ナレッジマネジメントの最前線」
2005年11月21日から22日に行われた「データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム(DBWeb2005)」にて,特別セッション「ナレッジマネジメントの最前線」がWI2の企画で行われました.

趣旨:
 近年、ビジネスの世界で大きな注目を集めているナレッジマネジメントに関 して、計算機によりどのような支援が可能なのかを議論します。ナレッジマネ ジメントとは、企業の経営まで考慮した、組織の中の知識及びその組織に必要 な知識を管理する手法やプロセスのことを言います。前者の知識を管理するに は、組織のメンバの作成した資料やメールなどを管理する技術や、同期及び非 同期の議論を支援し、その議論の内容を記録するような技術が必要となります。 後者の知識を管理するには、Webやコールセンターから得られる文書から、必要 な情報を抽出して、管理する技術が必要となります。いずれも得られた知識を 構造化して保存する必要があり、データベース技術との関連が深いと言えます。  本セッションでは、ナレッジマネジメントに関する基礎理論から、実践例、 さらにはより先進的な方法論について概観した後、データベース技術の分野か らどのような支援が可能かについて議論します。



プログラム:
「SECIモデルに基づくインタラクティブな知識獲得」 大阪大学 土方 嘉徳 (60 分)
近年ビジネスの世界で注目される新しい概念としてナレッジマネジメントが ある。ナレッジマネジメントとは一言で言えば、企業の経営まで意識して、社 員が持つ知識を管理し、活用していく環境や方法論を指す。代表的なナレッジ マネジメントの手法にSECIモデルがあるが、この知識創造スパイラルを計算機 により支援するには、もう少しドメインの特化、コミュニケーションプロトコ ルの規格化などの環境の限定化を行う必要がある。本講演では、そのような支 援方法の一つとして、知識をIF-THENルールで形式化した上で、複数の人間 (情報源)からの知識間の不都合を検出し、それをリアルタイムな会話による 議論のinterventionとするシステムについて述べる。また、このような環境の 限定化は、人工知能の分野では、知識獲得の研究として古くから研究されてい る。本講演では、それらの代表的な方法論について、紹介すると共に、それら をナレッジマネジメントに生かしていくことを提案する。


「IBMの知識マネジメント」 日本アイ・ビー・エム株式会社 鎌田(板倉) 真由美 (60 分)
IBMの知識マネジメントは、コンサルティンググループが開始してから約10年、 サービス事業で取り組んでから7年の歴史を持っている。IBMの知識マネジメン トは、属人的なノウハウ・知識を暗黙知から形式知へと変換し、ITの仕組みの 中で流通させ、それによってより多くの社員が共有・再利用するというSECIモ デルをベースにしたサイクルを前提にしたものである。この7年の間に知識マネ ジメントについて、IBMではさまざまな挑戦が行われてきている。さらにIBMと いう会社自体が、ますますサービス・カンパニー色を強めてきており、こうい った環境の変化や時の流れの中で、変化してきた・変化していくIBMにおける知 識マネジメントの姿を紹介する。


「知の創造・継承のモデル化と支援システムのデザイン」 北陸先端科学技術大学院大学 池田 満 (60 分)
情報システムが支援の対象とする組織における人の知的活動には、個別活動、 グループ活動、ナレッジマネジメント、協調学習などの様々な形態がある。経営 学などの領域では、この活動の合理性を高めるためのモデルが模索されており、 本研究の基礎となっている野中らのSECIモデルもその一例である。SECIモデルは、 暗黙知増幅と形式知表出のスパイラルプロセスを基本の構図として、組織構成員 の能力を、組織として集約させて発揮させる組織活動の一つの理想形を提示して いる。本講演では、そのような多様な活動の包括的支援の実現を目指して我々が 進めている、知の創造・継承支援のシステムデザインへのオントロジー工学的ア プローチの概要を紹介する。システムの中核になる組織知メモリは、各構成員の 知をオントロジーに基づいて構造化して集積・記憶し、組織・人・知・活動の観 点で想起する枠組みであり、この組織知メモリを通じて様々な形態の活動を連携 させる支援環境の構築を目指している。


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