2017年11月研究会 アブストラクト

OCS/OFT 2017-11-23 : 13:30 - 15:15

  1. カスケード型チャープ長周期光ファイバのチャネルスペクトルを利用した音響検出の基礎実験
    ○竹山隼人・田中 哲・和田 篤・高橋信明(防衛大)

    本研究では,カスケード型チャープ長周期光ファイバグレーティング(C-CLPG)を強度変調型の高感度音響センサへの応用することを念頭に,カスケード間隔の異なるC-CLPGを用いて振動検出の基礎実験を行うとともに音響検出における高感度化について検討を行った.実験を行った結果、カスケード間隔を大きくすることでより細かい急峻なチャネルスペクトルが得られ、音響検出における高感度化が期待されることが分った。

  2. 光固有値変調方式における任意の固有値を持つ入力信号の生成
    ○瑞木崇人・丸田章博(阪大)

    ファイバ中を伝搬する光波の振る舞いを記述する非線形シュレディンガー方程式を逆散乱変換で解く際に用いる随伴固有値方程式の固有値は伝搬中に変化しない.したがって,光パルスの持つ固有値は理想的な情報キャリアであり,この概念に基づいて光固有値変調方式が提案されている.本稿では,光固有値変調方式に用いる任意の固有値を持つ入力信号の生成する方法を示し,その実システムへの実装について検討した結果を示す.

  3. フラクショナルフーリエ変換を用いたナイキストOTDM信号のシリアル-パラレル変換における信号品質向上の検討
    ○小西 毅・山崎 佑・平岡幹基(阪大)

    広帯域な光信号と狭帯域な信号処理システムとの間の帯域整合を行うために、光シリアル-パラレル変換は重要な技術である.本報告では、著者らの提案するフラクショナルフーリエ変換を用いたナイキストOTDM信号のシリアル-パラレル変換における信号品質向上について議論する。

  4. 位相感応/不感応中間状態の光パラメトリック増幅特性
    ○井上 恭(阪大)

    光パラメトリック増幅には信号光とアイドラ光が縮退している位相感応型とそうでない位相不感応型があり、その増幅特性(信号利得、出力位相、雑音指数)に顕著な違いがある。しかしながら、信号光に周波数拡がりがある場合、信号光とアイドラ光が部分的に重なり合い、両者の中間的な状態が存在し得るはずである。本研究ではそのような状態の増幅特性を定式化する。

OCS/OFT 2017-11-23 : 15:25 - 17:05

  1. ソフトビート干渉キャンセラを用いるパイロット付与光OFDMにおけるEXIT解析を用いたLDPC符号設計に関する一検討
    ○大澤 昇・衣斐信介・五十嵐浩司・三瓶政一(阪大)

    光ファイバ通信において直交変復調を行う技術として,デジタルコヒーレント伝送方式が注目されているが,実装コストの観点から光アクセスネットワークでの実用化は容易ではない.そこで,低コストの直接検波方式でも直交変復調が可能な方式として,パイロット信号を光OFDM (Orthogonal Frequency Division Multiplexing) 信号のスペクトルの近傍に配置して伝送を行い,直接検波した信号から元の光OFDM信号の抽出する手法が考案されている.本手法では,直接検波時に発生するビート干渉成分によって信号検出精度が劣化することが問題となる.干渉抑圧手法として,筆者らはこれまで誤り訂正符号を用いたソフトビート干渉キャンセラに関する検討を行い,干渉キャンセラが効果的に働くためには,使用する符号を適切に設計する必要があることを明らかにした.本稿では,符号構造を柔軟に変更可能なLDPC (Low Density Parity Check Matrix) 符号を用い, EXIT(EXtrinsic Information Transfer)解析を活用することで,ソフトビート干渉キャンセラに適したLDPC符号の設計手法に関する検討を行う.

  2. 駆動振幅無依存なIQ変調器用自動バイアス制御技術の理論検討および検証
    ○川上広人・桑原昭一郎・平野 章・木坂由明(NTT)

    大容量光通信で一般的に用いられている外部変調器は、最適なバイアス電圧が個体毎に異なるだけでなく波長や環境温度にも依存して変化するため、最適なバイアス電圧を自動的に維持する自動バイアス制御(ABC)技術が極めて重要となる。一方、既存のABC方式では制御誤差が変調器駆動振幅に大きく依存するため、信号フォーマットに応じて最適な振幅を選択することが困難であった。今回、我々は駆動振幅無依存なABC方式を提案、理論検討するとともに、InP型のIQ変調器を用いて直角位相振幅変調(QAM)信号におけるABC動作検証を行ったので報告する。

  3. 周波数変調重畳による監視制御チャネルおよび光パフォーマンスモニタを備えた光送受信器間自律制御システムのプロトタイプ実装
    ○葛 毅(富士通研)・小田祥一郎・黄 国秀・吉田節生・中島久雄・秋山祐一(富士通)・廣瀬佳生(富士通研)・陶 振寧(富士通研究開発中心有限公司)・星田剛司(富士通)

    これまで、光ネットワーク運用および障害復旧の簡易化を背景に、対向光送受信器間に閉じた自律制御システムを提案してきた。その提案システムでは、システムの異常を検知するためにデジタルコヒーレント受信技術に基づいた光パフォーマンスモニタと、監視制御(SV)通信に周波数重畳方式(FSK-SV方式)が、キー技術として採用されている。ここでは、商用の光送受信器を用いプロトタイプ実装した本制御システムの実証実験結果を報告する。

  4. 光無線通信における二次元信号対雑音比分布に関する検討
    ○笠 史郎(明大)

    光無線通信システムにおけるダイバーシティ効果について検討を行った。二次元モデルを作成し,信号対雑音比に対するダイバーシティ効果について検討を行った結果,受信器を真上に向け,また送信器を真下に向けた状態から0.5rad程度傾けることにより,二次元平面内において,信号対雑音比の最大値と最小値の差が最も小さくなり,またダイバーシティ効果については,最大比合成法,等利得合成法で差異が無いことがわかった。また,受信器を送信器に相対させた場合には,送信器の最適な傾斜角は同程度であったが,信号対雑音比が受信器を真上に向けた場合に比べて劣化することがわかった。

ITE-BCT 2017-11-23 : 17:15 - 18:50

  1. SCM信号と10Gbpsベースバンド信号のFTTH共存伝送条件の検討
    ○楠 知也(NHK技研)・袴田佳孝(NHK技術局)・倉掛卓也(NHK技研)

    FTTH型ケーブルテレビにおいて、従来のSCM伝送方式では将来の更なる大容量化に課題があり、放送でも通信と同じくベースバンド伝送方式の導入が検討されている。放送型ベースバンド伝送方式をFTTH上に導入する際に、既存のSCM伝送方式との共存方法が課題となる。本報告では、波長多重方式により2つの伝送方式を多重する際に、既存のSCM信号受信宅に波長分離フィルタを用いることなく、簡易に共存伝送可能な条件を実験により明らかにした。

  2. ダイバー間のハンズフリーな会話を目指した可視光通信システムの検討 〜 自動光対向機能を備えた光トランシーバ―モジュールの試作 〜
    ○小村優稀・前田幹夫(工学院大)・中島広一郎(NHKアイテック)・小出翔也(山小電機)・佐藤昌輝(首都高電気メンテナンス)

    可視光LEDを用いてハンズフリーなダイバー間の会話を可能とするシステムを提案する。これまでに我々が深海からの映像伝送用に開発した受光モジュールは、球形の中継装置の表面に多数配置するもので、潜水艇が移動しても受光面を光の来る方向に自動的に向けることができる。今回、この技術を応用し、受光モジュールにLEDを追加した光トランシーバを試作し、複数のダイバー間で中継装置を介した会話ができる見通しを得た。

  3. [特別講演]ケーブルテレビの最新技術動向とグランドデザイン2020's
    ○松本修一(ケーブルラボ)

    ケーブルTVに関して、伝送インフラ、ネットワーク、統合プラットフォーム、4Kセットトップボックス、次世代EPGなどの現在日本ケーブルラボで検討を進めている技術開発を含めた最新技術動向の紹介と今後10年先を見越したケーブル技術の未来予想図を提言する

OCS/OFT 2017-11-24 : 09:30 - 11:10

  1. 後方レイリー散乱光干渉パターンを用いた強結合型マルチコアファイバの空間モード分散分布測定
    ○大野槙悟・戸毛邦弘・飯田大輔・真鍋哲也(NTT)

    空間多重伝送媒体の一つとして強結合型マルチコアファイバが近年提案されており,評価指標として空間モード分散(SMD)が定義されている.SMDはファイバ曲げ・ねじれにより伝送路中で局所的に変化する一方,従来のSMD測定法では非破壊で分布測定することが不可能であった.本稿では,コヒーレント光反射測定で観測される後方レイリー散乱光干渉パターンを用いた新たなSMD分布測定法を提案する.

  2. 1μm帯モード検出OTDRにおけるモード複屈折性振幅揺らぎの低減
    ○中村篤志・古敷谷優介・真鍋哲也(NTT)

    Abstract unavailable at this moment

  3. 線形サンプリング法によるコア間遅延時間差の高時間分解能個別測定
    ○荒川拓也・河野直人・伊藤文彦(島根大)・飯田大輔・真鍋哲也(NTT)

    伝送容量拡大に向けた検討として、マルチモードファイバ(MMF)やマルチコアファイバ(MCF)を用いた空間分割多重伝送技術の研究、開発に期待が寄せられている。同時にそれらの光ファイバの評価方法は重要であり、コア間結合強度、群遅延時間差などの評価方法が検討されている。我々は、線形サンプリング法を利用して、MMF/MCFのインパルス応答を高時間分解能、高ダイナミックレンジで測定する方法を開発した。本稿では、開発した線形サンプリング法により、参照経路との比較を行うことで、4コア光ファイバ(4CF)の群遅延時間の個別の測定を行い、先だって報告した結果と比較したので報告する。

  4. 非円形ガイド穴を有するMTフェルールを用いた電気駆動多心ファイバ一括切替技術の検討
    ○深井千里・小山 良・阿部宜輝・高谷雅昭・片山和典(NTT)

    光コネクタを用いたファイバ接続では,接続特性の向上や作業性の簡易化を目指した研究開発が行われてきた.我々はこれらの光コネクタに新しい機能を付加する方法として,MTコネクタを基にしたファイバ切替技術を検討してきた.今回,モータ及びソレノイドを用いた電気駆動による多心ファイバ一括切替について検討した結果を報告する.

IEE-CMN 2017-11-24 : 11:20 - 12:35

  1. 高速移動体からのリアルタイム映像無線伝送
    ○矢島武・敷地辰也・茂木智広・相田大介・黒柳伸之((株)日立国際八木ソリューションズ)

    Abstract unavailable at this moment

  2. マルチパスルーチングのための協調インネットワークキャッシング手法
    ◯三好優太・平田孝志(関西大学)

    Abstract unavailable at this moment

  3. 畳み込みニューラルネットワークによる画像認識を用いた輻輳制御の識別法
    ◯野涯貴博・平田孝志(関西大学)

    Abstract unavailable at this moment

OCS/OFT 2017-11-24 : 13:35 - 15:15

  1. 六方細密構造で構成した12コアMCF
    ○杉崎隆一・前田幸一・川崎浩平・椎野雅人(古河電工)

    ファンアウトデバイスとの親和性のよい六方細密構造を持つ12コアファイバを作製するとともに低損失なファンアウトデバイスを含めた特性確認を行った。クラッド径を200umに設定し、相対コア密度を4以上とし、1本のファイバで12心テープの代用可能なことを示した。

  2. クラッド一括合成法による50km超4コアマルチコアファイバの作製
    ○安間淑通・福本良平・竹永勝宏・愛川和彦(フジクラ)

    マルチコアファイバ(MCF)母材の新たな製造方法の一つとしてクラッド一括合成法(OBR法)が検討されている.OBR法では,これまでに3コアMCFや空孔付与型4コアMCF等が報告されてきたが,その条長は10 km程度であった.本報告では,OBR法を用いた長尺MCF母材の作製検討として,50 km超の4コアMCFを作製した結果について報告する.

  3. 空孔構造を有する低クロストーク125 umクラッド径2LPモード4コアファイバ
    ○野添紗希・坂本泰志・松井 隆(NTT)・安間淑通・竹永勝宏(フジクラ)・阿部宜輝・辻川恭三・青笹真一(NTT)・愛川和彦(フジクラ)・中島和秀(NTT)

    マルチコアファイバ(MCF)や数モードファイバ(FMF)を用いた空間分割多重伝送技術が注目されている。特に125 umクラッド径を有するMCFは、ファイバ及びケーブルの既存の製造プロセスが適用できるメリットを持つ。我々は、クラッド一括合成(OBR)法を用いてコア間に空孔付与することで、125 umクラッド径の低クロストークな単一モード4コアファイバを実現した。本稿では、125 umクラッド径MCFの空間多重数の更なる向上のために、OBR技術を前提としたFM-MCF設計及び空孔構造を有する2LPモード4コアファイバの試作を検討したので報告する。

  4. 中空コアフォトニックバンドギャップファイバの表面モードが高次伝搬モードに及ぼす影響
    ○小酒信昭・久保田寛和・三好悠司・大橋正治(阪府大)

    本研究では中空コアフォトニックバンドギャップファイバの表面モードがコアの高次モードに及ぼす影響を数値解析により求めた。分散曲線、伝送損失に及ぼす表面モードの影響について議論する。

OCS/OFT 2017-11-24 : 15:25 - 16:40

  1. SDM/WDM伝送への適用に向けたベクトル表現でのチャネル間Q値偏差補償方法の実証
    ○高橋英憲・釣谷剛宏(KDDI総合研究所)

    複数のチャネルを伝送するSDM/WDMシステムへの適用を目的とした、チャネル 間Q値偏差補償伝送方式の実証実験を行った結果を報告する。信号のベクトル表現時点において、ある伝達関数を適用してチャネル間の信号雑音比を平 均化する方法であり、OSNR偏差を与えた2チャネルを用いた実験により、Q値の均等化(低品質チャネルの改善)が可能であることを実証した。

  2. 257-Tbit/s 弱結合10モード多重C+LバンドWDM伝送実験
    ○相馬大樹・別府翔平・若山雄太(KDDI総合研究所)・五十嵐浩司(阪大)・釣谷剛宏(KDDI総合研究所)

    近年、10モードを超えるモード多重伝送実験が報告されている。これらの実験では、MIMO信号処理によりモード間XTを補償しているため、モード多重数の増加に伴い信号処理に必要となるMIMOサイズが増加してしまうことが問題である。本研究では,C+L帯に渡って336波長多重された偏波多重QPSK信号を10モード多重伝送し,2×2または4×4の部分MIMO処理のみを用いて,単一コアファイバにおける世界最大の伝送容量である257 Tbit/sを達成した.

  3. 非同期PONに向けたハイブリッド型MDM/OCDMシステムの実験検討
    ○小玉崇宏(山梨大)・丸田章博(阪大)・丸山 遼・桑木伸夫・松尾晶一郎(フジクラ)・和田尚也(NICT)・ガブリエラ シンコッティ(ローマ大)・北山研一(NICT)

    次世代光アクセスネットワークにおいて,低遅延・大容量といった特長を有する多重アクセス技術が要求されている.本稿では,時間及び波長以外の直交基底である光符号と伝搬モードを各ユーザに割り当てる新たな多重化方式として,モード分割多重 (MDM) 及び光符号分割多重 (OCDM) を併用するハイブリッド型MDM/OCDM方式を提案し,2モード及び4符号を用いて8ユーザ時における伝送実験を行った.

最終更新: 2017-09-27 (水) 08:04:56 (22d)