光通信システム研究専門委員会の主旨説明 (2016年度)

委員長の挨拶

OCS委員長 平野 章

光通信システム研究専門委員会(OCS)は、情報通信技術(ICT)の社会基盤として重要な役割を果たす光伝送システムの、より一層の発展・促進を目的として1988年に設立されました。以来28年余にわたりOCSは、研究者、技術者相互の交流、啓発の場を設け、世界の光通信システムの発展の一翼を担い続けています。

OCSは、以下の5つの研究分野を制定し、これらをサブコミッティに位置付け、研究開発の推進と情報発信に邁進しています。

  1. 光通信方式
  2. 光通信機器
  3. 光ファイバ伝送路
  4. デバイスの光通信システム応用
  5. 光通信網・規格

国内各地で年8回、第一種研究会を開催しています。OCS単独あるいは関連の深い他の研究専門委員会と共催あるいは併催で、上記5分野から選んだテーマを議論しています。毎年夏に、その時々の重要トピックスを深く勉強する研究会として、OCS Summer Schoolを開催し、新しい技術の理解と育成に努めています。年末には、光通信分野の研究者、技術者が一堂に会する光通信システムシンポジウムを開催しています。光通信あるいは応用分野の著名な専門家に講演頂くことで、技術の体系化と拡大・発展を目指しています。特に今年は30回の節目を迎え、これまでを総括しつつ今後を俯瞰する記念シンポジウムを企画しております。

社会インフラとしての光通信システムは情報化社会を支えており、これからの社会においてその重要性が益々高まっています。一方で、少子高齢化対策や安心安全な社会の構築に取り組むためには、利用者やサービス、さらには運用者の視点まで取り入れた、新しい技術の創出と既存技術の利活用の促進が必要です。また、なによりもグローバル競争に勝ち、経済的に成功しなければなりません。そのためにはニーズ志向に徹することも必要です。

OCSは、「OCSミッション」と3つの「重点課題」を掲げています。

□ OCSミッション

光通信システムの技術コミュニティを活性化し、技術革新と産業化を促進することで、未来の豊かなICT社会の実現に貢献する。

□ 3つの重点課題

  1. 次なるパラダイムシフトに向けた技術インキュベーション
  2. 関連研究会との連携、およびシナジーの発揮
  3. 組織の壁を越えた研究者、技術者の育成と技術の継承

光通信システムに関わる多くの皆様、是非OCSの研究会・総合大会・ソサイエティ大会・シンポジウムにご参加ください。自由闊達に議論し、次の時代を切り拓きましょう。

2016年5月
光通信システム研究専門委員会委員長 平野 章
 

当研究会の取り扱う主な研究分野

研究分野トピックス
光通信方式光変復調方式,ディジタル信号処理アルゴリズム,コヒーレント光通信,光増幅・中継技術,
非線形・偏波技術,空間・可視光伝送,量子通信・暗号化技術,空間分割多重(SDM)伝送技術
光通信機器光増幅器・光中継装置,光/電気クロスコネクト・OADM,光/電気多重・分離,光送受信機,
光端局装置,ディジタル信号処理・誤り訂正,光通信計測,データコム用光通信機器
光ファイバ伝送路通信用光ファイバ,光ファイバコード・ケーブル,機能性光ファイバ,空間分割多重(SDM)光ファイバ技術,
光接続・コネクタ・配線技術,光インターコネクション,光線路保守監視・試験技術,光ファイバ測定技術
デバイスの光通信システム応用光信号処理,光通信用新機能デバイス,光集積回路,光アクティブデバイス,
光パッシブデバイス,光モジュール・実装,光測定技術,光通信用LSI
光通信網・規格コア・メトロシステム,海底伝送システム,光アクセスシステム・次世代PON,イーサネット,
光伝達網 (OTN),伝送監視制御,光伝送システム設計・ツール,モバイル光連携

このうち、光ファイバ伝送路については、光通信システムに使用する伝送路に関する研究分野の議論を主に行っています。

 

過去の主旨説明

最終更新: 2016-05-15 (日) 15:29:39 (576d)