光通信システム研究専門委員会の主旨説明 (2009年度)

委員長の挨拶

OCS委員長 鈴木 正敏

光通信システム研究会(OCS)は1988年発足以来、国内の光ファイバ通信システムに関する研究・開発の促進、産官学の研究者の交流を目的に活動してまいりました。本国における光ファイバ通信システムの発展の一翼を担い続けていると自負しております。
現在は、以下の5つの研究分野を中心とした研究開発の推進及び情報発信をミッションとしています。

  1. 光通信方式
  2. 光通信機器
  3. 光ファイバ伝送路
  4. デバイスのシステム応用
  5. 光通信網・規格

具体的な活動としては、国内で年7回、上述研究分野をテーマとした第一種研究会を開催しております。その際には、信学会内の関連の深い領域の研究会である通信方式研究会(CS)、ネットワークシステム研究会(NS)、光ファイバ応用技術研究会(OFT)、フォトニックネットワーク研究会(PN)、レーザ・量子エレクトロニクス研究会(LQE)、光エレクトロニクス研究会(OPE)、また、電気学会通信研究会(IEE-CMN)、映像情報メディア学会/放送技術研究会(ITE-BCT)、と積極的に交流し、融合領域の開拓にも力を入れています。特に重要トピックスに関しては徹底的に深堀する研究会を毎年一回行い、ここでの勉強会や情報交換を通じて、本分野の国際競争力を底上げする活動を行っています。また、年末には、光通信分野の研究者が一堂に会する光通信システムシンポジウムを開催しています。光通信技術及び関連分野の著名な専門家から講演して頂き、周辺分野へ技術分野を開拓する視野を養う活動も行っています。

光ファイバ通信技術は、今では、FTTHの普及により私たちの生活においても身近になってきました。これは、急増するインターネットトラヒックを確実に収容する社会インフラ構築技術として、光ファイバ通信技術が半世紀に渡りタイムリーな技術革新を何度も繰り返し、確実にその役割を果してきた結果です。奇しくも、本年のノーベル物理学賞は、その先駆者の元香港中文大学長のチャールズ・カオ氏の「光通信に使うグラスファイバーに関する革新的業績」に対して贈呈されました。カオ氏の光ファイバの低損失化の可能性の示唆(1966年)から50年近く経過した今尚、光ファイバ通信技術は、その限界の克服というチャレンジングな課題が多くあります。この研究分野は、社会的な大容量化への要請に応えるべく、常に物理現象と対峙しながらその克服法を見出すという、学問的にもエンジニアリング的にも大変興味深い分野であるとともに、若い研究者の方々にも、光ファイバの次(の次?)のノーベル物理学賞を狙うチャンスがある貴重な分野でもあります。光通信システム研究会は、今後とも、大学・企業・公的研究機関などの研究者・技術者の皆様に、日本の継続的な発展を支える光ファイバ通信の技術革新を自由に議論する場を提供し続けて行きたいと考えています。皆様の積極的な参加をお待ちしております。

平成21年12月吉日
光通信システム研究専門委員会委員長 鈴木 正敏
 

当研究会の取り扱う主な研究分野

研究分野トピックス
光通信方式光変復調方式,多値光変復調,コヒーレント光通信,光増幅・中継技術,
非線形・偏波問題,アナログ光伝送,空間・可視光伝送,量子通信
光通信機器光中継装置,光クロスコネクト(OXC),光分岐挿入多重 (OADM),光送受信機・光端局装置,
光通信用ディジタル信号処理,誤り訂正,光多重・分離装置,光通信計測
光ファイバ伝送路光ファイバケーブル・コード,通信用光ファイバ,光線路保守監視・試験技術,
接続・配線技術,光ファイバ測定技術,光コネクタ,ホーリーファイバ,機能性光ファイバ
デバイスのシステム応用分散補償デバイス,光信号処理,合分波器,光ファイバ型デバイス,発光・受光素子,
光スイッチ素子,光測定器,光通信用LSI
光通信網・規格コア・メトロシステム,海底伝送システム,光アクセスシステム・次世代PON,
イーサネット,光伝達網 (OTN),高速インタフェース,伝送監視制御,光伝送システム設計・ツール



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最終更新: 2009-12-05 (土) 18:12:54 (2878d)