HOME パンくずリスト マイクロ波研究会について パンくずリスト 委員長あいさつ

マイクロ波研究会について

専門委員長あいさつ


大平委員長

高周波ものづくり時代の幕開け

 マイクロ波とはGHzからTHzまでの電磁波を意味します。一般に、電子デバイスや集積回路は周波数が高くなると性能が低下する傾向にあり、また、電波の空間伝播についても波長が長い方が遠方に伝搬するとされていたため、歴史的に、ワイヤレス通信や放送には低い周波数帯から順次使われていきました。本ソサイエティの中でこそ「マイクロ波」という言葉を知らない方は居られないと思いますが、世間一般的には特殊な技術用語でした。マイクロ波技術者の鋭意努力によりGHz帯システムの高性能化・低コスト化が可能となり、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)の登場で、「Microwave」が初めて民生通信方式の正式名称に取り入れられるに至りました。

 技術の進歩には若手の技術科学教育が必須となることは言うまでもありません。マイクロ波研究専門委員会はマイクロ波産業の将来を担う学生の皆様に高い周波数(RF)における「ものづくり」に対する興味を一層深くしていただくことを目的とし「学生コンテスト」を開催する運びとなりました。本年はその幕開けとして高利得RF増幅器をテーマとします。参加希望の学生は今年の夏休みに高周波トランジスタを受け取り、各自の研究室にて約3ヶ月間で高周波高利得増幅器の設計・製作・性能測定までを行います。冬に横浜市で開催されるマイクロ波技術講演会と展示会 Microwave Workshops and Exhibition (MWE) の会期中に設定された測定日に、学生が設計・試作した回路を持ち込みその性能を競います。評価指標は増幅利得、帯域幅、消費電力です。専門領域が少し異なる学生も参加できるよう、RF回路設計教本の配布・回路設計ソフトウェアの提供の斡旋 ・デザインレビュー・電子メールによるアドバイスなどの技術科学サポートも予定しています。共同主催者であるMWE実行委員会ならびに協力して頂ける企業の方々とともに本コンテストの成功を目指します。

 マイクロ波研究専門委員会はこれまでの伝統と実績を踏まえつつ、その時代時代に則した新しい企画を実行し、若手技術者育成・産業貢献・社会貢献への挑戦を続ける決意です。

2011年10月
委員長 大平 孝 (豊橋技術科学大学)

マイクロ波研究会について