メンター制度

MVE研究会では2009年6月より、各回の研究会で発表される研究論文に対して、論文原稿やその研究内容についてアドバイスを行うことを目的としたメンター制度の導入を開始しました。

特に若手研究者の方は本制度を有効活用頂き、ご自身の研究者としてのスキル向上を目指すとともに、今までにも増しての研究会への積極的なご投稿、ご参加を期待します。

メンター制度とは?

MVEに投稿された論文に関して、発表の場でのコメントだけでなく、文章の形でもコメントやアドバイスを返す制度です。著者からの質問などがあれば、その後も相談相手となる場合もあり得ます。この担当者をメンターと呼びます。 各々の投稿論文について専門委員からメンターを決め、(開示の了承がない限り)匿名でのコミュニケーションを行います。

どのようなコメントか?

研究や論文をより良くするためのアドバイスです。査読ではありません。着想や研究の進め方、その他優れていると思われる点をより伸ばすための意見とアドバイスを与えることが最も重要な目的です。

どのようにコミュニケーションを行うのか?

次のような手順によりメンタリングを進めます。

  1. 原稿提出期限前後にメンター制度担当より投稿者および共著者全員にメンター制度についての案内メールを送付します。
  2. メンター制度利用希望者は利用希望と記載したメールに原稿ファイルを添付し 1. の担当者宛に申し込みをします。
  3. メンター制度担当者より受付確認のメールが届きます。
  4. メンター制度担当者は申し込みのあった論文原稿に適切と思われるメンターを選出しメンターに原稿を送付します。
  5. メンターは送付された原稿を読みコメントを作成、コメント内容をメンター制度担当者に送付します。
  6. メンター制度担当者はコメントを投稿者に電子メールで送付します。
  7. 受け取ったコメントについて、投稿者は何度でもメンターとやりとりすることが可能です。

本制度の実施にあたり現在は一部のみシステム化しており、最終的には全プロセスをシステム化する予定でいます。

著作物の取り扱いに関して

電子情報通信学会の著作権規定を遵守し、予稿集が配布される(研究会開催日)までは、発表論文の内容について守秘します。 また、メンターがどこまでアドバイスするかはメンター本人に任されます。共著者になるわけではありません。

想定するコミュニケーション例

a(メンター): XXX のアイディアは大変面白いと思います。XXX 等の応用に用いれば XXX の利点が生きてくるでしょう。例えば...(中略)。関連する研究としては XXX らの XXX があります。この研究と比べて XXX の点で良いと言えるのでしょうか? 。....(以下略)

a(発表者): XXX の研究では XXX を目指しているので、私の研究とは少し異なります。(中略)と説明すればわかって頂けるでしょうか?

a(メンター): なるほど、主旨はよくわかりました。そういう話なら、XXX を XXX としてはどうでしょうか? (以下略)

b(メンター). XXX に真剣に取り組まれているのはとても頼もしいと思います。 XXX の目的であれば XXX を使うことも考えられますが、その点は十分に考慮されたでしょうか? XXX の利点を十分に生かすためには、XXX 等の目的に使う方が、より他との優位性を良いかもしれません。