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電子情報通信学会2006年総合大会 パネル討論企画 |
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【はじめに】 |
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2006年3月26日(日)、電子情報通信学会総合大会のMoMuC研究会提案課題として「モバイル&ユビキタスは本当に人間を幸福にするか?」と題したパネル討論会が開かれた。技術そのものを議論する企画が多い中、「技術をどう生かせば人間は幸福になるのか」という社会問題とも関わる難しいテーマに取り組んだ。 |
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【プログラム】 |
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1. 座長によるイントロダクション
「モバイルマルチメディア通信技術とサービスの将来」 |
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2. 「モバイル通信に関わる電磁波の生体影響」 |
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3. 「ユビキタス社会における経済行動とネットワーク信頼問題」 |
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【レポート】 |
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本パネル企画の講演ならびに討論において、皆様から大変貴重なお話をいただいた。本パネル企画の要旨を私なりにまとめたいと思う。小林先生や樋口先生、林先生が指摘されたように、いくら技術をがんばっても電波やセキュリティ、プライバシーの不安を100%解決することは難しい。モバイル化・ユビキタス化が進み情報が移動し遍在するようになればなおさらである。香山先生は、むしろモバイルが完全に信頼できるものになると、匿名性やあいまいさがなくなり、使われなくなってしまう可能性もあると述べられた。モバイルの信頼性を高める技術は必要かもしれないが、リスクの正しい理解とリスクに対するサポートがより重要であると樋口先生は述べられた。小林先生はこれを「リスクコミュニケーション」という言葉で表現された。一方で、岡田先生は、リスクと利便性のトレードオフの原理を説かれた。自身のプライバシー情報を提供すれば自身に合ったサービスが受けられるが、リスクは高くなるというものである。 |
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今後の新たなモバイル技術、モバイルサービスには、こういったリスクコミュニケーションやリスクのコントロールを考える必要がある。それとともに、香山先生の指摘の通り、研究や開発において「人間は悪意を持った使い方をしない、間違ったことはしない完璧な存在である」と勝手に理想化しないことが必要である。思いもしなかった使われ方が社会的問題になり、せっかくの技術が使えなくなる危険さえある。 |
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本パネル討論は私の人生において大きな刺激になったと思うし、広い視野を心がけていたはずの自身の姿勢が所詮は片側からの視点であったとの反省にもつながった。ここで学んだことをぜひとも今後の研究や他の活動に役立てたいと思う。なお、本パネル企画は100名ほどの参加者数でちょうど良い会場で開かれたが、途中立ち見が出るほど盛況であった。最後になったが、パネリスト・座長として参加いただいた先生方と聴講・討論いただいた皆様に心より感謝したいと思う。 |
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新熊 亮一 (京都大学) |
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