医療情報通信技術時限研究会(MICT)

● 本委員会設置の目的
    少子高齢化が進む中、医療技術の高度化・効率化への期待は高まるばかりであるが、中でも医療領域への情報通信技術の応用は、重要な役割を担うと考えられている。例えば医療現場情報収集の効率化には、電子カルテのネットワーク共有・管理技術が必須であり、また遠隔の病院からインターネット回線などを用いて診断・治療を行う遠隔治療技術や事故現場での救急医療などのいわゆるユビキタス医療においては、このような用途に特化した信頼性の高い情報通信システム技術の構築が欠かせない。
    また、患者の症状を自動モニタリングし、リモートから薬剤投与などを行うには、体内埋め込みセンサを遠隔制御し、情報収集するための信頼性の高い体内・外間通信を含むBAN(Body Area Network)用の無線通信技術が必須となる。しかしながら、これらの技術はいまだ確立されておらず、早急な基礎研究の展開が望まれる。
    近年、医工連携が叫ばれる最中、とりわけ高度情報通信技術の医療・福祉への浸透に対する医学領域からの期待は高まる一方である。例えば、国内では、医学領域団体が主体となり、医学領域の視点から情報技術活用を促進する団体として、日本医療情報ネットワーク協会(JAMINA)が設立され、活動している。しかしながら、情報通信技術研究者の視点からこのような基盤技術の研究開発を促進する学会領域はない。
    本時限研究専門委員会は、このような状況を踏まえ、高度情報通信技術を専門とする本学会から、このような新学問領域の創生を行い、医療関係領域と緊密に連携しながら、議論の場を提供し、技術向上を計ることを目的として発足する。例えば、遠隔治療技術に対しては、本学会の得意とする情報ネットワーク領域が重要となる。また、生体内通信に至っては、人間を対象としているため、無線通信システムの電磁波環境が人体に与える影響なども重要であり、本学会のEMCJやHPEM研究会との関連も深く、連携が期待できる。
● 活動期間
  • 2006年5月から2010年3月まで
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● 研究分野
  • 医療情報通信にかかわる物理層およびアクセス技術の研究
  • 医療情報通信にかかわるネットワーク技術の研究
  • 医療情報通信技術(MICT)を用いたアプリケーションの検討
  • MICTにかかわる電磁波防護指針の検討
  • MICTが医療現場に与えるメリット・デメリットについて
    (病院内外での情報共有と個人情報保護、など)
  • MICTが普及するための戦略
    (保険制度、政策、法・ガイドライン整備など)
  • MICTに関連した標準化への貢献策についての検討
    (ボディエリアネットワークや画像処理など)
  • MICT従事者・研究者育成についての提言
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● 専門委員会(2008年6月現在)
委員長 河野 隆二(横浜国立大学)
副委員長 二川 佳央(国士舘大学)
幹事 浜口 清(情報通信研究機構)
落合 秀樹(横浜国立大学)
幹事補佐 滝沢 賢一(情報通信研究機構)
 
専門委員 相河 聡(兵庫県立大学)
渥美 治(三技協)
安中 宏(雇用・能力開発機構)
井家上 哲史(明治大学)
伊藤 公一(千葉大学)
井上 真杉(情報通信研究機構)
王 建青(名古屋工業大学)
笠松 章史(情報通信研究機構)
川島 信(中部大学)
川村 眞知子(富士通)
倉掛 正治(NTTドコモ)
小池 淳(KDDI研究所)
小林 岳彦(東京電機大学)
近藤 則子(早稲田大学)
佐々木 重信(新潟大学)
塩見 正(横浜国立大学)
品川 満(NTT)
杉町 勝(国立循環器病センター研究所)
関口 隆三(栃木県立がんセンター)
高田 潤一(東京工業大学)
田上 豊(三菱総合研究所)
多氣 昌生(首都大学東京)
竹林 知善(富士通研究所)
塚田 啓一(早稲田大学)
杤久保 修(横浜市立大学)
戸辺 義人(東京電機大学)
中川 正雄(慶應義塾大学)
中嶋 信生(電気通信大学)
中山 奈津紀(中部大学)
根本 直樹(ネットワンシステムズ)
花田 英輔(島根大学)
原 晋介(大阪市立大学)
原田 秀夫(テルモ)
福永 茂(沖電気工業)
前山 利幸(拓殖大学)
丸尾 勝彦(松下電工)
宮崎 祐行(日立製作所)
山崎 彰一郎(職業能力開発総合大学校)
森 健策(名古屋大学)
山里 敬也(名古屋大学)
横田 勝彦(インターネット総合研究所)
李 還幇(情報通信研究機構)
鷲尾 隆(大阪大学)
渡辺 聡一(情報通信研究機構)
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